2008年12月7日

初めてのスタジオ撮影会

「OLYMPUS E-20」を購入以降は写真撮影という趣味に目覚め、いろんな被写体に挑戦してきましたが、残されたジャンルの中のひとつに「スタジオ撮影」があります。今まで“あえて”避けてきたジャンルで、その理由としては“主題が全て”という撮影を苦手としているためです。モデル撮影も屋外ならば「背景を絡めてどう撮るか」となり、あれこれ計算で撮る私にも合っているのですが…

今回、縁あってスタジオ撮影会に参加させていただきました。


スタジオは名古屋の「スタジオパレット」さんです。そしてモデルは「咲良」さんです。

相変わらず撮影機材をどうしようか悩みましたが、将来的にもその方向には進まないつもりでやってきた事もあり、手持ちの機材は「スタジオ撮影」には全く合っていません。今後も大きく変わることはなく、スナップ&ネイチャーでOLYMPUS、サーキット&スポーツでCANONと決めています。

ということで、初参加のスタジオ撮影会ですが私には「スナップ撮影」となり、「スナップ撮影なんだ」と思えば、気軽に撮影を楽しめるのではと思えたのです。それらには求めるものが違いますので…

本日の撮影機材は以下の3組
・OLYMPUS E-3 ライカD 14-150mm
・OLYMPUS E-510 ライカD 25mmF1.4
・RICOH GX200

E-3と25mmF1.4の相性が悪いのか、ピントの精度がイマイチのため、このレンズを使う場合は必ずE-510を使うことにしています。結果的に、ガチピン仕様のE-510は今回も大活躍しました。最近のパターンとしては「OLYMPUS E-3 + ライカD 14-150mm」は固定で、それプラス、単焦点が必要な場合はE-510に単焦点を使うことにしています。(25mmF1.4の開放絞りが使える意義は大きいです)

そして、GX200を人物撮影で使う機会は、これまでもこれからも無いため、今回使ってみることにしました。もしかしたら結構イケるのではないのかという目論見があります。

前置きが非常に長くなりました…

※以下の写真の肖像権は咲良さんに帰属します。(写真掲載をスタジオパレットさんに許諾いただきました)

まずは「RICOH GX200」で撮影した写真です。

大きい写真
(右) f/2.9、1/90秒、ISO100、-0.3補正、35mm画角、WB4250K
(左) f/4.4、1/70秒、ISO130、72mm画角、WB4250K

大きい写真
(右) f/4.4、1/20秒、ISO154、72mm画角、WB4000K、現像時に+0.7補正
(左) f/3.5、1/50秒、ISO109、50mm画角、WB4250K

GX200らしくなく72mm画角を多用しましたが、かなりの確率で手振れしていました。カメラ側は限界ギリギリまでISO感度を上げずに撮ろうとしてくれるのですが、カメラマン側が手振れ補正に頼ってしまうため72mm画角で“1/8秒”とか“1/15秒”というのはムリッぽいです。できれば画角毎のリミッタを設定できるのがベストですが…

それからスタジオ撮影という特殊な用途にはGX200は向いていないかもしれません。露出合わせが一発で決まることは無く、結構苦労します。この辺はCANONの顔認識AF/AEが役に立つと思います。ただし、“当たれば”GX200はとても良い絵を出しますね。「全てカメラ任せでOK」なのか、「しっかり撮りたければカメラマンが工夫すれよ」なのかは製品の位置づけによりますので、どちらが良いのかは用途によりますね。

次に「OLYMPUS E-510 + LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」です。

大きい写真
(左右とも) f/1.4、1/500秒、ISO200、WB4000K

ガチピン仕様のE-510ならば「ライカD 25mmF1.4」の開放絞りから安心して使えます。ただし、AFは遅いため、今回のように「落ち着いて撮れる場合は」という条件付きですが…

大きい写真
f/1.4、1/500秒、ISO200、WB4000K
赤いギターに似合う衣装ですね。

大きい写真
f/1.4、1/500秒、ISO200、WB4000K
カッコ良い感じで。

大きい写真
f/1.4、1/200秒、ISO100、WB4150K
季節的にサンタさん。黒バックに赤は映えます。

大きい写真
f/1.4、1/200秒、ISO100、WB4150K
レンズを狙ってもらいました。

大きい写真
(右) f/1.4、1/20秒、ISO100、WB4000K、現像時に+1.0補正
(左) f/1.4、1/60秒、ISO100、WB3900K、現像時に+0.5補正
ここは演出勝負です。私はこのように演出の工夫の余地がある撮影が好きです。

大きい写真
f/1.4、1/60秒、ISO100、WB4000K
大カピバラ、中カピバラ、小カピバラ、3体揃うとプリティ差も3倍です。

咲良さんはいろんな表情を持っているので撮っていて楽しいですね。ゆえに初心者でも“ニコパチ写真”になんとかならずにすみます。

そして「OLYMPUS E-3 + LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm」です。

大きい写真
(右) f/5.0、1/60秒、ISO200、WB4100K
(左) f/5.0、1/60秒、ISO200、WB4250K

スタジオ撮影そのものが初体験ですが、そこでの光源の知識もないため、WBの調整に苦労します。実際の色味はカメラ任せで正しいのかもしれませんが、できれば自分好みの色味に仕上げたいところです。

大きい写真
(右) f/1.4、1/500秒、ISO200、WB4350K (ライカD 25mmF1.4)
(左) f/5.0、1/200秒、ISO200、WB5300K (ストロボ使用)

E-510とリモートストロボのシンクロが上手くいかなかったことがあったため「E-3 + ライカD 25mmF1.4」を試してみましたが、やはりピントが上手く合いません。リモートストロボの件は単に受信機が外されていただけでした。シンクロケーブルと受信機は二者択一なんですね。

大きい写真
(右) f/5.6、1/250秒、ISO200、WB5300K (ストロボ使用)
(左) f/7.1、1/250秒、ISO200、WB5300K (ストロボ使用)

途中から外付けストロボの天井バウンス併用での撮影となり、撮影そのものは楽になり、現像も楽ですが、やはり楽するといけませんね。ちょっと雰囲気が記念写真ぽくなってしまいました。

大きい写真
f/5.0、1/250秒、ISO200、WB5300K (ストロボ使用)

撮影会の序盤こそ「ライティングを計算した撮り方」に挑もうかと思いましたが、開始早々に諦めました。そっち方面を真剣にやるのなら同僚が言うように完全な個撮をするしかないかと…

グループ撮影会は、難しいことを考えずにバシャバシャ楽しく撮れるというところに意義がありますね。初めてのスタジオ撮影会でしたが、オフ会兼グループ撮影会ということもあって楽しいひと時をすごす事ができました。