正直言って“ようやく”発表された各製品の後継機種。
各製品の後継機を予定よりも微妙にずらしてまとめて発表することで、話題性を高めるのが目的なのか、それとも、あれもこれもと製品ラインが多過ぎて調整ができていないのか、まあどちらにしても後継機が出るということで楽しみが増えました。
進化した高性能映像エンジン「DIGIC 4」を搭載したコンパクトデジタルカメラ5機種
キヤノン製CMOSセンサーを初めて採用した“PowerShot SX1 IS”などを発売
●キヤノン デジタルカメラ PowerShot G10 (発売日:2008年10月下旬)
●キヤノン デジタルカメラ PowerShot SX1 IS (発売日:2008年12月)
●キヤノン デジタルカメラ PowerShot SX10 IS (発売日:2008年10月中旬)
●キヤノン デジタルカメラ IXY DIGITAL 3000 IS (発売日:2008年9月20日)
●キヤノン デジタルカメラ IXY DIGITAL 920 IS (発売日:2008年9月20日)
G9、S5IS、2000IS、910ISの後継機に新機種「SX1IS」が追加。というよりも「S5IS」を進化系の「SX10IS」と強化系の「SX1IS」の2ラインに分けたという雰囲気でしょうか。ビデオカメラ代わりに使いたいのなら「SX1IS」で、そうじゃなければ「SX10IS」ということかも。
今日のところは「SX10IS」と「S5IS」の対比表を作ってみました。(主な差異項目のみ)
SX10IS | S5IS | |
---|---|---|
カメラ部有効画素数 | 約1,000万画素 | 約800万画素 |
撮像素子 | 1/2.3型CCD総画素数約1,030万画素 | 1/2.5型CCD総画素数約830万画素 |
レンズ焦点距離 | 5.0(W)-100(T)mm[28(W)-560(T)mm] | 6.0(W)-72.0(T)mm[36(W)-432(T)mm] |
ファインダー | 0.44型電子ビューファインダー(約23.5万ドット) | 0.33型カラー電子ビューファインダー(約11.5万画素) |
液晶モニター | 2.5型TFTカラー液晶(約23.0万ドット)、視野率:100% | 2.5型低温ポリシリコンTFTカラー(約20.7万画素)、視野率:100%、バリアングルタイプ |
連写 | 通常:約1.4画像/秒、AF連写:約0.7画像/秒、LV連写:約0.8画像/秒 | 通常:約1.5画像/秒、AF連写:約0.9画像/秒、LV連写:約0.9画像/秒 |
撮影可能枚数 | 単3形アルカリ電池使用の場合約340枚/ビューファインダー:約350枚 | 単3形アルカリ電池使用の場合約170枚/ビューファインダー:約200枚 |
最大のポイントは12倍ズームが流行の20倍ズームになったことでしょうか。換算28mm画角ならS5ISよりも使い勝手が良さそうです。それから電池の持ちがカタログスペック上で約2倍になっていますね。(S5ISも実際はもっと電池の持ちが良いです)
で、使い勝手がより良くなったから「S5IS」から買い換えるかというと、それは無いです。より広角により望遠になったことは喜ばしいことですが、だからといってそれだけで買い換える理由にはなりません。「隠れた名機S5IS」に書きましたが、“次の手”である「プリキャプチャー機能(パスト連写)」がこのクラスのデジカメに必須だと思うのです。もしそれが搭載されていたら即行で予約していた確率90%。(オリンパスは「プリキャプチャー機能」をE-100RSに搭載していましたね。先進性という面ではオリンパスはスゴイですが、アピールが下手なんですね。ダストリダクションもライブビューもオリンパスが最初にやっていたし…)
モデル末期の「S5IS」を買おうか悩んでいた人には、「SX10IS」の登場は朗報ですね。ぜひ買いましょう。