2008年8月24日

2008スーパーGT鈴鹿1000km

真夏の四輪バトル「スーパーGT鈴鹿1000km(ポッカ1000km)」の決勝レースの模様を撮影。

ポッカ1000kmの決勝レースを現地で観戦するのは3年振りです。2006年からポッカ1000kmがスーパーGTに組み込まれてしまったため“激混み”を超えて“爆混み”状態になってしまい、とても落ち着いて撮影ができる雰囲気ではありません。ただ、今年は鈴鹿サーキットの撮影ポイントを再チェックすることを目的としているため、長丁場の6時間の決勝レースを撮影することにしました。

さて、本日の撮影機材ですが、先日手に入れた「APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」をサーキットで試すためにまずは「EOS 30D」、そして動画撮影のために「S5IS」です。イベント広場の撮影用に「E-3 + ライカD 14-150mm + FL-50」、雨対策で「ZD-14-54mm」と「ZD50-200mm」、風景撮影として「ZD8mm」。これだけあればどのような状況になっても最低限の撮影は可能です。(結果的にはE-3の装備を一度も使う機会はありませんでした)

午前7時30分頃に鈴鹿サーキット着。スーパーGTの決勝日は、この時間から既に観戦客が大勢来ています。軽装備ならイベント広場をウロウロできますが、今日はパスします。ピットウォークにも参加しないため、そのまま直ぐに逆バンクへ移動しますが、大荷物のため逆バンクへの道のりは非常に大変です。来年に向けての改修工事でこの辺もバリアフリーにして欲しいものです。

8時30分のフリー走行の時間帯になると、逆バンクにもズラリとカメラマンが並びます。一般客もキャンプ用の椅子などを並べてのんびり観戦モード。

※掲載の写真は全てノートリミングです。


「逆バンク」といっても少し立ち居地を変えるだけで、撮影のバリエーションを増やすことができます。ただし、スーパーGTの場合はカメラマンが多過ぎて、短時間勝負のセッションでは場所を変えることが難しいため、いかにモアベターの場所を最初に確保するのかが勝負です。


朝のフリー走行は正面に向かってくる構図が欲しかったため、このように撮れる位置を確保。

向かってくるマシンを撮る場合はシャッター速度を1/1000秒にする必要があります(ムリなら1/500秒)。朝から雨雲がまだ漂う曇り空のため、光が不足気味。マニュアル露出でシャッター速度を1/1000秒、絞りをF9、ISO感度は400、実焦点距離500mm(換算800mm)で集団走行するマシンたちをひたすら連写。「APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」でもAFの追尾能力はそこそこ良いようです。

※後日「鈴鹿サーキット撮影マップ」に多くの写真を掲載するため、このページはダイジェストとします。

次に逆バンクでは定番のカットを撮影。


換算800mm画角ではマシンを追うのが大変です。すぐに諦めて…


換算640mm画角で撮影。
(マニュアル露出でシャッター速度を1/125秒、絞りをF10、ISO感度は100)


換算640mm画角でもここまでアップになってしまいます。
この状態でスローシャッターはキツイためシャッター速度を1/125秒にしてあります。


マシンをアップで撮る場合は、背景を流してもあまり効果がありません。
そこそこの“流し撮り”で十分かと思います。
(マニュアル露出でシャッター速度を1/125秒、絞りをF13、ISO感度は100)


換算400mm画角でマシンがキッチリ収まりましたが、これはあまり意味がありません。この前後のカットを撮るついでの連写中の一枚です。


複数のマシンを絡めて撮ると「レース」ぽい雰囲気になります。


マシンの後姿も美しいですよ。
(マニュアル露出で撮っているため、雲の動きで微妙に露出不足になったりします)


サーキットサファリの時間になると日差しが強く出てきました。
ここではシャッター速度を1/500秒、絞りをF8、ISO感度は100、実焦点距離500mm(換算800mm)で撮影しましたが、やっはりこの状況では「APO150-500mm」の弱点が出てしまいますね。

決勝レースのスタート直後のバトルを間近で観るために「第一コーナー」へ移動。


既にほぼ満席状態です。最上段に僅かな隙間があったため、そこを陣取りスタートまで、しばし昼食タイム。

決勝レース前のウォーミングアップ走行 ウォーミングアップ走行中に22号車がコースアウト

動画の配信は終了しました。

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ウォーミングアップなのに気合が入っています 第一コーナーからS字コーナーまで

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ローリングラップ スタート!!

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午後1時、ローリングラップ開始。
先頭は「MOTUL AUTECH GT-R」、二番手は「REAL NSX」です。


1000kmという長丁場の決勝レーススタートです。オープニングラップは混乱無く全車快調に走り抜けます。


GT300クラスは団子状態で第一コーナーに飛び込んできました。レース開始早々にバトル勃発です。


第一コーナーのスタンド最上段からだとS字コーナーも見ることができますね。


36 PETRONAS TOM’S SC430
スタンド最上段の一番奥からでも換算800mm画角あればここまでアップで撮れます。(シャッター速度1/125秒)


35 宝山 KRAFT SC430
32 EPSON NSX
レース序盤はこのように接近バトルが続きます。(シャッター速度1/125秒)


1 ARTA NSX
サーキットに通い始めて何年目だったか忘れましたが、それまでは中望遠域のデジカメで、なるべくマシンに近づいて撮れる場所を探して苦労しながら撮っていました。ところが機材を変えて、望遠レンズを手に入れて遠くから“流し撮り”をしてみたら、意外にもあっさり撮れて肩透かしを食らった覚えがあります。マシンのスピードが同じでも、カメラとマシンまでの距離が遠ければ遠いほどカメラを振る速度が遅くなるという単純な理由です。初心者さんがそれなりの“流し撮り”をしたければ、安くてもいいから望遠レンズを手に入れるといい。(シャッター速度1/125秒)


19 ウェッズスポーツIS350
接近バトルの後姿。(シャッター速度1/125秒)


23 XANAVI NISMO GT-R
6 ENEOS SC430
複数台のマシンを構図に入れると“レース”という雰囲気がしますね。(シャッター速度1/125秒)


52 GREEN TEC KUMHO IS350
32 EPSON NSX
GT300はGT500に走行ラインを譲ります。(シャッター速度1/125秒)


95 ライトニング マックィーン apr MR-S
マシンの真横を撮る場合は換算400mm画角にします。(シャッター速度1/125秒)


7 ORC雨宮SGC-7
77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ
オーバーテイクシーンに観客は拍手喝采。(シャッター速度1/125秒)


87 アクティオガイヤルドRG-3
1 ARTA NSX
換算240mm画角だとこのような雰囲気になります。(シャッター速度1/125秒)

3箇所目はストレートエンドでの撮影です。ここはスバルファンコーナーになっていて、とても賑わっています。


30Dを取り出すのも大変でしたので、S5ISで流し撮りしてみました。
(シャッター速度1/125秒、絞りF6.3、ISO感度80、換算96mm画角)


目の前をあっという間にマシンが通り過ぎます。ここは撮影には不向きですが、あえて撮ってみました。S5ISでもなんとかなるものです。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算150mm画角)


状況説明用に撮影してみましたが、こういう場合は高速シャッターで背景も止めるか、スローシャッターで完全に流すかどちらかでしょうか。コンデジでは両方ともムリっぽいですが。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算150mm画角)

動画の配信は終了しました。

4箇所目はシケイン立ち上がりでの撮影です。ここも有料観戦席ですが、ほぼ満席状態です。観戦にも撮影にも不向きな最前列が空いていました。


ここもS5ISを使用しました。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算432mm画角)


低い位置&間近ということもあって、迫力があります。ただし、爆音で心臓がバクバクしてきます。長時間の観戦はムリかも。ギリギリのコーナーリングをするNSX、マシンが跳ねていますね。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算432mm画角)

動画の配信は終了しました。

5箇所目は130Rでの撮影です。デジタル一眼+大砲で真剣に撮っている人、コンデジでちょっとだけ撮ってすぐに移動する人、ここで撮る人はそのどちらかです。


ヘアピンへ向かう途中ですので、ここもS5ISを使用しました。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算232mm画角)


「S5ISでも撮れました」という写真ですが、あえて挑戦するという場合を除けばやめておいた方がいいかも。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算318mm画角)


ここでも風景として流してみました。小さい写真では分かりにくいのですが、マシンは流しとめていますよ。正直言って「S5IS」がここまで使えるコンデジとは思っていませんでした。
(シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算36mm画角)

6箇所目はヘアピンです。ここは“流し撮り”というよりはマシン撮影を初めてやってみるという人の定番ポイントです。慣れてくるとヘアピンの某地点から撮影するようになりますが、今日は観戦客が多過ぎてそこへ辿り着けそうもありません。ということで初心者さん御用達の撮影ポイントからの撮影です。

S5ISで撮った写真を掲載します。(30Dで撮った写真は鈴鹿サーキット撮影マップに掲載予定)

ヘアピン進入口。ここからマシンはいっきに減速します。
(シャッター速度1/100秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算426mm画角)


ヘアピンではこのように超接近バトルを見ることができます。ヘアピン立ち上がり勝負は見応え在りますよ。
(シャッター速度1/100秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算324mm画角)


「S5IS」はコンデジに分類されますが、コンデジでもこのように撮れました。S5ISのテレ端は換算432mm相当の画角になりますが、ヘアピンなら必要十分な超望遠ですね。
(シャッター速度1/100秒、絞りF8.0、露出補正-0.7、ISO感度80、換算432mm画角)

7箇所目はスプーンカーブです。他のレースでは観戦客が殆ど居ませんが、さすが大人気のスーパーGTとなると、メインスタンドから遙か遠いところまで足を運ぶようです。ここは遠景からドアップ、そして後姿へといろんな構図を楽しめる撮影ポイントでもあります。


6 ENEOS SC430


18 TAKATA 童夢 NSX
52 GREEN TEC KUMHO IS350


26 ユンケルパワータイサンポルシェ


66 triple a ムルシェRG-1
100 RAYBRIG NSX


100 RAYBRIG NSX


38 ZENT CERUMO SC430
ピカピカと光り輝いて走ってくる「ZENT SC」は撮っていて楽しいです。


1 ARTA NSX
NSXの後ろ姿はマシンというよりも芸術品の美しさがあります。


24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R
36 PETRONAS TOM’S SC430
3 YellowHat YMS TOMICA GT-R
サーキットに通い始めて以来、いつかは撮ってみたいと思っていた構図。ようやく撮れました。(今回の一番のお気に入り)

スプーンカーブでの撮影は「30D」を使用。
(マニュアル露出、シャッター速度1/125秒、絞りF8.0、ISO感度100、換算800mm画角)

スプーンカーブは動画撮影も楽しい 夕暮れ時のサーキット

動画の配信は終了しました。

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8箇所目はヘアピンの進入口です。ここは目の前にマシンが現れるため迫力があります。ただし、撮影に関しては明確な目的を持って挑む必要があります。


「真っ赤に燃えるようなブレーキーローターを撮りたい」のですが、ここではそのようにはなっていませんでした(残念)。
(シャッター速度1/60秒、絞りF3.5、露出補正-0.7、ISO感度100、換算222mm画角)


そろそろ露出的にS5ISでは厳しくなってきましたが、動画撮影も兼ねているため引き続きS5ISを使用します。
(シャッター速度1/60秒、絞りF3.5、露出補正-0.7、ISO感度100、換算222mm画角)


この角度もなかなか良い雰囲気かも。
(シャッター速度1/60秒、絞りF3.5、露出補正-0.7、ISO感度100、換算222mm画角)

夕暮れ時のヘアピン ナイトセッション

動画の配信は終了しました。

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ナイトセッションです。コンデジを使っている人たちがパシャ、パシャ、パシャとあちこちでストロボを発光させながら撮っていますが、ドライバーのジャマになりませんか?


S5ISのテレ端でシャッター速度1/30秒、そろそろコンデジでの撮影も限界点に来ていますが、あえてこのまま撮ります。
(シャッター速度1/30秒、絞りF3.5、露出補正-0.7、ISO感度200、換算432mm画角)


「夜」という感じがしますが、実際はもう少し明るいです。露出不足のためこんな雰囲気になりました。
(シャッター速度1/30秒、絞りF3.5、露出補正-0.7、ISO感度200、換算432mm画角)


“流し撮り”しても背景が見えないので、雰囲気が伝わりませんね。
(シャッター速度1/30秒、絞りF3.5、露出補正-0.7、ISO感度200、換算432mm画角)

6時間のバトルを制したのは「カルソニックGT-R」でした。


おめでとう

ゴール! 祝福の花火

動画の配信は終了しました。

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