2008年7月22日

換算800mm画角に拘ると…

今年の高校野球の撮影には、以下のような機材で挑みましたが…

第一回戦
・EOS 30D + EF300mmF4L IS
・E-3 + ZD50-200mm + EC-20

第二回戦
・OLYMPUS E-3 + ZD50-200mm + EC-20

第三回戦
・OLYMPUS E-3 + ZD50-200mm + EC-20

第四回戦
・EOS 30D + EF300mmF4L IS
・CANON PowerShot S5IS (動画撮影)

800mm画角が欲しくて第三回戦までは「OLYMPUS E-3 + ZD50-200mm + EC-20」を使いましたが、第四回戦では再び「EOS 30D + EF300mmF4L IS」を使いました。第三回戦で感じた「OLYMPUS E-3 + ZD50-200mm + EC-20」のAFの不安定さが第一の理由ですが、晴天日に逆光や半逆光で白いものを「ZD50-200mm + EC-20」のテレ端で撮ると、描写が非常に甘くなるという欠点があるためです。(少しでも曇っていればガチピンで描写も良いのですが)

球場によっては、撮影ポイントをいろいろと選べるのですが、内野スタンドからしか撮れない球場もあります。そして、応援しながらの撮影となれば必然的に応援側の内野席に限られるわけで、最前列でフェンスにへばりついても、スタンド最上段をウロウロしても、それほど光の向きは変わりません。まあ、球場という性質上、スタンドは逆光になる可能性が高いです。

というわけで、強豪校との対戦となった昨日の試合は、3年生にとっては最後の試合にもなるわけで、確実性を最優先に「EOS 30D + EF300mmF4L IS」を使用しましたが、やはり換算480mm画角ではチト足りませんでした。トリミングしてからプリントすれば十分“アップ”の写真になるのでしょうが、画像ファイルをCD-Rに焼いてプレゼントするとなると、貰った人は生のデータをそのままカメラ店でプリントすることになります(パソコンを使ってトリミングしてプリントなどということは普通の人はしません)。画像ファイルを貰う側としては200万画素だろうが1000万画素だろうが無関係で、貰ったものが全てです。

それじゃ、秋の新人戦や来年の大会に備えて機材を検討してみようかなぁと考えてみましたが、CANONやNikonのデジタル一眼でAFが機能する“換算800mm画角”を手に入れようとすると、膨大な費用が掛かりますね。もちろん写れば良いと言うわけではなく開放絞りから使えなくてはダメです。第四回戦では「EOS 30D + EF300mmF4L IS」で、シャッター速度1/1000秒、絞りF4、ISO感度200で撮影しました。ピッチングシーンを撮る場合は1/1000秒が必要であることは、第三回戦の試合終了後に自宅で写真をチェックしていて気が付いたのです。つまり、その条件を満たして“換算800mm画角”を手に入れようとすると「EF500mm F4L IS USM」なんていう庶民には到底買えないレンズが必要になります。ISO感度をもう少し上げて「サンニッパ」に2倍テレコンを付けるという案もありますが、それでも“高嶺の花”です。

それに比べると「OLYMPUS E-3 + ZD50-200mm + EC-20」って庶民価格だなぁと改めて思ったわけですが、何か他の選択肢はないものですかね。(「ZD50-200mm + EC-20」はファインダーが暗くて疲れます)