2007年10月29日

いよいよペンタックスが…

日記ネタにならないものは書かない方針だが、昔はPENTAXユーザだったのでいちおう書いておく。

HOYA、ペンタックスを吸収合併へ
ペンタックス吸収合併 新会社は「HOYA」

世間の批判を浴びないように「子会社化」というワンクッションを置いた後、HOYAにとって必要なものを奪い取るために“完全吸収”させ「ペンタックス」という会社を消滅させる。いやはや、大きい会社がやることはえげつないですなぁ。

ニュースサイトに掲載されている文面だけでは分からない。同僚が教えてくれた下記のファイルを読めば、HOYAは自社の利益のためなら何でもアリという企業であることが分かる。

http://www.hoya.co.jp/data/current/newsobj-487-pdf.pdf

ペンタックスが子会社のままではなく、合併し、各事業部がHOYA 本体の中に入ることでよりフラットな組織となり、機動的で迅速な経営判断や、適正な資源配分による新規分野の更なる成長が可能になると確信しております。

子会社のままだと好き勝手できないので、完全に吸収して、いらないものを捨てていくということでしょう。

カメラのことを知らないHOYAが、「PENTAX」ブランドのカメラをいつまでも販売していくとは思えない。HOYAは、「部品」ではなく「完成された製品」を一般消費者相手に商売できるのであろうか。カメラ事業部を解体して、カメラの部品の中で利益が出るものを開発させ、それを他社に販売した方がHOYAらしい商売では?

ペンタックスが消滅した後、PENTAXが消滅するのも時間の問題。

そもそも「HOYAのカメラ」を販売してくれるカメラ店があるのか?

「ペンタックス」のカメラ事業部を「カシオ」に売却するという選択肢は無いのか?

「カシオ」には荷が重いのか? デジタル一眼に参入する体力はないか? 「SONY」への対抗意識は無いか? (無いよね)

富士フイルムは「フル自社開発」をする気は無いのか? 今ならデジ一眼を開発する部隊が手に入るぞ。

「PENTAX」をこのまま自然消滅させるのではなく、表には出なくてもどこかで「PENTAX」の技術を活かせて欲しいものです。

追記(2008/9/24)
YOMIURI ONLINE : HOYA 益子のカメラ工場閉鎖へ

光学ガラス大手のHOYA(本社・東京)が今年中に、カメラの国内生産から撤退し、益子町のペンタックス益子事業所のカメラ工場を閉鎖することが18日、わかった。同事業所で働く従業員数約750人(派遣社員含む)の雇用について配慮が必要になりそうだ。