本日は、昨年のバレーボール以来の「新チャレンジシリーズ」。これは腕を磨くため、新しい被写体に無謀にも挑戦するものです。
今回の被写体は「モトクロス」、以前「デジカメWatch」の記事を見たときに「いつかは挑戦したい」と思い続けていた被写体で、オンロードレースとは違った難しさを予想できるだけに楽しさも倍増。(誘ってくれた同僚に感謝)
撮影の舞台は「全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦近畿大会」の予選日。初挑戦の被写体とならば、撮影場所を頻繁に変えて撮り続けることができる観客数が少ない予選日が適している。(“レース観戦”ではなく“撮影”が目的だから)
通い慣れた鈴鹿サーキットとは違い、名阪スポーツランドで開催されるモトクロスレースがどのような雰囲気なのか分からないため、撮影機材をできるだけ多く持参。
本日の撮影機材は…
砂埃がスゴイらしいので、メインとして「E-1 + ZD14-54mm + ZD50-200mm」、砂埃が飛んでこない少し離れた場所から用に「30D + EF300mmF4IS」、そして何かとつぶしが利く「D70s + VR18-200mm」、おまけで「Powershot G7」。これに一脚と椅子代わりの脚立。
長時間での撮影となったため脚立が大いに役に立った。撮影の合間に休憩を取ろうにも、オフロードのレース場は全て「砂」であるため「椅子」は必須。“流し撮り”に関しては「3D流し」となるため一脚は要らなかった。
まずは「E-1 + ZD50-200mm」で撮った写真です。(RAWモード)
序盤は置きピンで撮影したが、「E-510」の件もあったため、C-AFを使ってみた。意外にも予想に反して「E-1」の「C-AF」でジャンプするバイクを追随してくれた。E-1のC-AFが鈴鹿で使い物にならなかった理由は単純な被写体のスピードだった模様。オフロードのレースならば「E-1」の「C-AF」でもなんとかなるようだ。ジャンプの写真の歩留まりは90%を超えていた。
ここからは「E-1 + ZD14-54mm」を使用。走行ラインが安定しないためか、こちらの歩留まりは50%程度だった。
約4年前の「E-1」を使い始めた頃に比べて、現在は“E-1でも”それほど苦労することなくレース撮影ができることにチト驚いた。E-20を使用していた時期を含めると約5年間、なんだかんだで場数をこなし、“あえて”いろんな機材を使ってきたことはムダではなかったようだ。今回は全く違う“3台”のカメラをとっかえひっかえ使ってみたが特に問題なし。
引き続き「30D + EF300mmF4IS」で撮った写真です。(JPEG HQ)
サーキットで大活躍する“300mm一本勝負コンビ”であるが、モトクロスレースでは望遠すぎて使い辛い。そして、なぜか動きモノに強いハズのAFが外すことが多い。“動体予測”といってもオンロードレースのように比較的単一の方向に動くものなら対応可能かもしれないが、オフロードのように複雑なラインで走行する場合には厳しいようだ。全体的の歩留まりは30%弱程度か。
そして「D70s + VR18-200mm」で撮った写真です。(JPEG FINE)
「D70s + VR18-200mm」のC-AFは優秀でピントを外すことがほとんどなく、すんなり撮れてしまう。
動いているものならば、なんでも“流し撮り”したくなる性分なため、まずは1/60秒で流してみた。
次に1/30秒で流してみたが、「3D流し」をここまでやると何がなんだか分からない写真になってしまいそう。
以下はそれなりの雰囲気になるように撮影。
最後に、「左端」のAF測距点を使って、構図を気にしながら撮影。
モトクロスレースに関してはコース際での撮影が可能なため50~150mmの画角を多用。バイクの走行中は砂埃がスゴイため、レンズ交換は不可能。セッション間の短い休憩タイム中に交換するとしても、完璧なダストリダクションを装備されたフォーサーズ機ならば問題無いが他機ではチト無謀。となるとレンズ交換をしなくてもいいように、標準域から中望遠域をカバーするレンズが必要。
「VR18-200mm」は高倍率ズームゆえ、AFのスピードはそれほど速くないが、いったん合ってしまえばC-AFは高確率でバイクを追随してくれる。モトクロスレースならば「VR18-200mm」だけで十分に撮影可能。
ただし、「E-1」ならばバイクが巻き上げる砂の直撃をくらっても平気だが、防塵仕様ではないカメラを使用する場合は、砂の直撃をくらわないことはもちろん、なるべく砂埃が少ない場所を選んで撮影する必要があるため、無茶は禁物。
さて、初挑戦となった今回の「モトクロス撮影」、オンロードレースとは違う面白さがあり、ハマリそうな予感。