CANONの「40D」の発表で結構盛り上がっていますが、デジカメに物欲の全てを投入する人たちをもっと混乱させる製品が発表された。
『 Nikon D300 』
(製品ページ)
「40D」すら“得盛り”状態なのに、さらにその上をいく“超得盛り”状態な製品である。
価格的には「40D」よりひとつ上のクラスになるため、価格の差は当然あるのだが、「CANONでもNikonでもどっちでもいいや」とか「他メーカーの製品から乗り換えようかなぁ」と思っている人たちにとっては、5万円(たぶん)の価格差は問題としないかもしれない。そして「D70」や「D70s」を使っている人なら買い換える価値は大いにある。
通称“キムタクのカメラ”である「D80」の後継機が「40D」対抗の大本命となるであろうが、「D300」の廉価版となる「D80後継機」が機能を大幅に削減されてくることはないため、「40D」とのガチンコ勝負は面白そうだ。(その時はカメラ雑誌の販売部数が大いに伸びるかも)
CANONとしては「1D MarkIII」と「40D」の間を埋める機種を早急に企画して登場させる必要かあるが、きっと内々には準備は既にされている可能性は高い。“小出し”が得意なCANONだけに…
と、ここまでは「面白そうな製品が次々と現れて楽しいね」という話で終わってしまうが、物欲の王道をいく身としては頭がイタイ話である。
「E-510」を購入、その次に「E-1後継機」を購入すれば当分は「E-1後継機」「E-510」「30D」「D70s」の四台体制でいけると決めていたのに、「E-510の離脱の可能性大」という状況になったため予定が大きく狂った。
次の週末に「E-510」の最終試験をやって、その結果次第で「E-510」とはサヨナラすることに決めていた。「E-510君の代わりの新人君を誰にしようかなぁ」と悩んでいるところに「D300」登場であり、とうぜん「D80後継機」の姿も浮かんでくる。
撮影機材を適材適所で揃えることをポリシーとしている私としては、「D80後継機」を「D70s」とチェンジさせると機材としての役割がはっきりするので、「D300」よりも「D80後継機」に魅力を感じる。
そもそも悩むもとになっている原因が「OLYMPUS and Nikon and CANON」の3メーカー体制を作ってしまったからである。
冷静に考えれば(いや普通なら)、OLYMPUSを素直に諦めてNikon製品をメインとして、動きモノ用にCANON製品を使えばいいじゃんとなるであろう。きっと「E-1後継機」の価格は「D300」と同等となる可能性が高いため、「D300」「D70s」「30D」の体制が一番安上がりになるのは間違いない。
うーん、うーん、うーん、オリンパスが…と当分の間、うなされ悩まされるであろう。(まあそれも楽しいのだが)
はっきり言って「E-1後継機」の立場はむちゃくちゃ危うい。発売されても売れるのであろうか。絶対買うと誓った私ですら今は揺らいでいる。E-1後継機の登場があまりにも遅すぎた。E-1ユーザの中には待ちきれずにEシリーズの廉価版を買ったり、E-1後継機のサブとしてE-510を買った人もいるであろう。しかし、「サブとしてE-510を買ったE-1ユーザ」だけが気がついた「E-510は使い物にならない」という事実に愕然として、OLYMPUS製品に見切りをつける可能性は高い。E-1後継機に対する不安を抱いたまま待てるのかという問題もある。
OLYMPUSが“デジタル一眼レフカメラ”市場で生き残る方法はただひとつ。「E-410とE-510を大切に育てる」ただそれだけのことだ。
追記.
CANONとNikonの製品をメーカーで分けずに並べてみると…
D40、KISSデジX、D80、40D、D300、5D、1Dマーク3、D3、1Dsマーク3
完璧に両社で補完し合っているフルラインナップの完成だ。
もしかして両社がワザとやっているのか?
その方が売りやすいかもしれないが…