2007年7月28日

鈴鹿8時間耐久ロードレース2007

金曜日のピットウォーク 土曜日のキャンギャルステージ イベント広場 OLYMPUS E-510」で流し撮り

予選アタック

昨年は諸事情によりバイク撮影ができなかったため、今年は気合を入れて金曜日の予選走行を激写。

撮影機材は“流し撮り”に最適な「EOS 30D + EF300mmF4 IS」を投入。

何回も通っている鈴鹿の「ヘアピン」であるが、今回は少し工夫して、Aグループ第1ライダー、Bグループ第1ライダー、Aグループ第2ライダー、Bグループ第2ライダーの各パートを「ヘアピン」の某4箇所で撮影。

全てトリミング無しで掲載。(大きいサイズの写真は「鈴鹿サーキット 撮影マップ」に掲載してあります)

まずは「ヘアピン」のいつもの場所から撮影。
複数台のマシンを入れて流すのがポイント。
「Aグループ第1ライダー」

QERT
2007鈴鹿8耐(1)

YOSHIMURA SUZUKI with JOMO 12
2007鈴鹿8耐(2)

AKAISANRINSHA RACING CLUB
2007鈴鹿8耐(3)

F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team
2007鈴鹿8耐(4)

Z-TECH・Teamhashimotogumi・ouka
2007鈴鹿8耐(5)

Team SAKURAI HONDA 2
2007鈴鹿8耐(6)

YAMAHA RACING 81
2007鈴鹿8耐(7)

YAMAHA RACING 21
2007鈴鹿8耐(8)

MASKED RIDER DEN-O Honda DREAM RT
2007鈴鹿8耐(9)

T・MOTOKIDS&G3FACTORY
2007鈴鹿8耐(11)

6264 MARUMAE&FIVE HERETICS
2007鈴鹿8耐(11)

TEAM ETCHING FACTORY 13
2007鈴鹿8耐(12)

次に今回の新チャレンジ場所から撮影。
ここでは向かってくるマシンをどう捉えるのかが勝負。
「Bグループ第1ライダー」

TEAM HRC 33
2007鈴鹿8耐(13)

BOLLIGER TEAM SWITZERLAND
2007鈴鹿8耐(14)

Honda Blue Helmets MSC
2007鈴鹿8耐(15)

Pacific Diner Service NALT ALTERNA
2007鈴鹿8耐(16)

YOSHIMURA SUZUKI with JOMO 34
2007鈴鹿8耐(17)

BestBikeRentalMito&e’FREAKS
2007鈴鹿8耐(18)

BEET LUMIX Racing ZIPATSU
2007鈴鹿8耐(19)

MotoMap SUPPLY
2007鈴鹿8耐(20)

YAMAHA AUSTRIA RACING TEAM#07(YART)
2007鈴鹿8耐(21)

初心者向けの場所から撮影。
単に水平流しだけではなく、ヘアピン進入口から出口まで全て捉えるのがポイント。
「Aグループ第2ライダー」

yoshizawakikaku+Wyoshii/club-kenjin・dong
2007鈴鹿8耐(22)

Team SAKURAI HONDA 2
2007鈴鹿8耐(23)

YIC-Kyoto with O-TEC suzuka
QERT
2007鈴鹿8耐(24)

TEAM ETCHING FACTORY 13
HONDA HAMAMATSU ESCARGOT&SAYAMA&H-TECKNT
2007鈴鹿8耐(25)

WIN-CHU SUZUKI RACING TEAM
2007鈴鹿8耐(26)

ClubYAMAHA MOTORCYCLE RACING
2007鈴鹿8耐(27)

MASKED RIDER DEN-O Honda DREAM RT
2007鈴鹿8耐(28)

TEAM ABG PERFORMANCE
2007鈴鹿8耐(29)

NOI:Z・YEG-RT
2007鈴鹿8耐(30)

YOSHIMURA SUZUKI with JOMO 12
Kyubo. com team HARC-PRO.
2007鈴鹿8耐(31)

最後はヘアピン進入口で撮影。
ここでの撮影は、はっきり言って「撮影機材勝負」である。
飛び込んでくるマシンに瞬間的にフォーカスを合わせ、そのまま追随してくれる優秀なAFが必要。
Bグループ第2ライダー

F.C.C. TSR EUROSPORT BENELUX
2007鈴鹿8耐(32)

Team SAKURAI HONDA 71
2007鈴鹿8耐(33)

H-TechnicalCollege
2007鈴鹿8耐(34)

RT Racing Team & Motovirus / Z-TECH
2007鈴鹿8耐(35)

YOSHIMURA SUZUKI with JOMO 34
2007鈴鹿8耐(36)

鈴鹿8耐は猛暑との戦いでもあります。今年も非常に暑く、滝汗状態、心臓バクバク、そして眩暈…(無理して倒れないように)

撮影そのものに関しては「EOS 30D + EF300mmF4 IS」を使えば変な苦労を背負い込むことがないため、ファインダー越しにバイクをひたすら追えば良いので助かる。

といっても、E-1で思考錯誤しながら撮った経験は活かされていると思う。

「撮影機材も適材適所である」ということには、いろんなことにチャレンジしてみないと分からないかも。万能な機材など存在しないことは間違いありません。


金曜日のピットウォーク

鈴鹿8耐の金曜日は「バイク撮影の日」であるため、午前の予選アタックの撮影後に撤収するつもりであったが、“デジカメ遊び”のために“被写体不足”を承知で金曜日のピットウォークに参加した。

金曜日のピットウォーク(1)

今回の“デジカメ遊び”の機材は「E-510」であり、それがピットウォークで使い物になるのか試すことが目的である。

「E-510」に「ZD14-54mm」を使った場合、ワイド端のピント精度が悪すぎて使い物にならないことが明白であるため、テレコン(EC-14)を装着して挑む。

「EC-14」を使うことでピント精度がある程度向上することは過去の機種で経験済みであり、いちおうE-510でも昨夜のうちに試しておいた。

……………

午前の予選アタックの第4パートが終わる時刻頃にヘアピンを撤収してメインゲートへ向かう。このまま帰るわけではなく、バイク撮影の機材をロッカーに預け身軽な装備でピットウォークに挑むためである。(ちょっと預けるだけなのに「300円」は痛い出費)

ピットウォーク開始30分前に列に並ぶが先頭から10名程度の位置だった。金曜日のピットウォークは平和そうな雰囲気。

ほどなくピットウォーク開始となるが、ほんと平和そのもの。人気ライダーのサインを求める列があっこっちでできる程度で、ネーチャン撮りにガッツク野郎は非常に少ない。被写体は少なかったが、撮る人も少なく、“カメラのテスト”としては十分満足がいく撮影ができた。撮影時間は10分程度、プラス10分ほどピット作業を眺めて、計20分で撤収。

Pモードで撮影する場合、TTL-AUTOになるため、連写でもストロボ発光をしてくれる。バシャバシャ、一呼吸、バシャバシャというタイミングで気持ちよく撮れるため、撮る側も撮られる側も結構いいかも。

撮影機材: E-510 + ZD14-54mm + EC-14 + FL-50

金曜日のピットウォーク(2)

金曜日のピットウォーク(3)

金曜日のピットウォーク(4)

金曜日のピットウォーク(5)

金曜日のピットウォーク(6)

金曜日のピットウォーク(7)

金曜日のピットウォーク(8)

金曜日のピットウォーク(9)

予想通り、「EC-14」を使うことで十分に実用的なピント精度となった。「E-510」には大げさすぎる「FL-50」であるが、連写ができるというメリットはかなりあった。今までは「ネーチャン撮りに連写?」と疑問に思っていたが、今回試してみてその効果が十分に分かった。(実際にやってみないと分からない領域)

ただし、相変わらずストロボ調光に難ありのようで、調光補正は必要かもしれない。(今回は補正無しで撮影)

撤収途中でタイミングよくイベント広場の“コカコーラゼロステージ”でPRタイムがあったので、こちらも少し撮影してみた。

コカコーラゼロステージ(1)

コカコーラゼロステージ(2)

コカコーラゼロステージ(3)

今日の“デジカメ遊び”で「EC-14でピント精度向上」と「FL-50で連写が可能」が分かったことで、明日の撮影に気分良く挑めることでしょう。

以上、収穫ある金曜日のピットウォークでした。


土曜日のキャンギャルステージ

7月に入ってから「鈴鹿8耐 キャンギャル」で検索されて大勢の方に訪問された「青空写楽」であるため、暑さにめげずに最後まで撮影することをノルマとして、猛暑の「鈴鹿8耐」に出撃。

昨年度は超軽装備スタイルの「NIKON D70s+VR18-200mm」と一段脚立のみであったが、今年は「E-510」のテストのため「E-510 + ZD50-200mm + EC-14 + FL-50」と一段脚立、そしてイベント広場用に「ZD14-54mm」という“猛暑の中ではこれが限度の重さ”で挑んだ。

昨日の「E-510 + ZD14-54mm + EC-14 + FL-50」での撮影に手ごたえを掴んだため、今日は「E-510 + ZD50-200mm + EC-14 + FL-50」で上手くいくのかを試すことが最大の目的である。

土曜日のキャンギャルステージ(1)

土曜日のキャンギャルステージ(2)

土曜日のキャンギャルステージ(3)

撮影開始早々に、「E-510 + ZD50-200mm」のテレ端の後ピン問題は「EC-14」を使うことで解消されることは間違いないことが分かったため、ピント問題を気にすることなくひたすら撮影。「EC-14」を使うことでテレ側の描写が甘くなることは仕方がないが、ワイド側なら描写はそれほど甘くならないようだ。

土曜日のキャンギャルステージ(4)

土曜日のキャンギャルステージ(5)

土曜日のキャンギャルステージ(6)

順調、順調と気分良く撮影するのも束の間、次なる問題は「ストロボの電池」である。今シーズから「エネループ」を使うようにしたのだが、これがクセもので、30枚程度撮った頃からストロボチャージに妙に時間を要するようになる。壊れたかと思い、電池を取り出すとむちゃくちゃ熱いではないか。昨日はなんともなかっただけに「エネループ」は猛暑の中での連続撮影に耐えられないのかも。アピールタイム中は電源を切り、撮影タイムのみ電源オンするが10枚ほどで再び実用に耐えられない状態になる。

イベント広場での撮影ではこのような症状にならなかったため、やはり連続撮影が原因だろう。何か冷やす方法があれば良いのだが…

土曜日のキャンギャルステージ(7)

土曜日のキャンギャルステージ(8)

土曜日のキャンギャルステージ(9)

土曜日のキャンギャルステージ(10)

土曜日のキャンギャルステージ(11)

イベントステージ「“コカ・コーラ ゼロ”マルチステーション」が、今年もMOTOMAX会場の一番奥に設置され、ステージの大きさも昨年度と同程度。

昨年はあった「(ワークスチーム以外の)チームステージ」が今年はMOTOMAX会場には無く、ショップ系のテントがあるだけではMOTOMAX会場に来る人は少ないと思われる。「キャンギャルオンステージの場所はMOTOMAX会場の一番奥のステージである」ということを事前に知らなければステージ前を陣取る人も少ないわけで、今年も開始時間少し前にステージに出向いても、最後列から一段脚立を使えば問題なく十分に撮影が可能であった。

土曜日のキャンギャルステージ(12)

土曜日のキャンギャルステージ(13)

土曜日のキャンギャルステージ(14)

土曜日のキャンギャルステージ(15)

「エネループ」が熱くなり過ぎる問題を除けば、2004年から2006年に比べて一番快適に撮れた。RAWモードで撮影してもCFへの書き込みはそれほど掛からない(高速タイプを使えば)、ストロボチャージも早い、強力な手振れ補正で560mm相当の画角(ZD50-200mm + EC-14)でも手持ち撮影でOK。

土曜日のキャンギャルステージ(16)

土曜日のキャンギャルステージ(17)

土曜日のキャンギャルステージ(18)

鈴鹿8耐には撮影マナーが良い人が多いというのも特色かもしれません。

撮影機材: E-510 + ZD50-200mm + EC-14 + FL-50

大きい写真は「鈴鹿8耐『サーキットの華たち』(レースクイーン,キャンギャル)」に掲載しました。


イベント広場

はっきり言って、E-510のAFピント精度はあまりよくありません。

ZD14-54mmのワイド端、ZD50-200mmのテレ端は後ピン傾向が酷くて実用に耐えられません。(個体差かもしれませんが)

そこで以前「E-1のAFピント精度チェック」で試したことを“鈴鹿8耐”を舞台に試してみました。

撮影機材: E-510 + ZD14-54mm + EC-14 + FL-50

イベント広場の華たち(1)

イベント広場の華たち(2)

イベント広場の華たち(3)

イベント広場の華たち(4)

イベント広場の華たち(5)

イベント広場の華たち(6)

イベント広場の華たち(7)

イベント広場の華たち(8)

イベント広場の華たち(9)

イベント広場の華たち(10)

イベント広場の華たち(11)

イベント広場の華たち(12)

イベント広場の華たち(13)

イベント広場の華たち(14)

素敵な笑顔をくれたお姉さま方、ありがとうございました。

「ZD50-200mm」に引き続き、「ZD14-54mm」で撮った写真を見てもAFピント精度は問題ないレベルにあります。

「テレコン(EC-14)」を使うことでE-510のAFピント精度を向上させることができるということは、「E-510のAFユニットは梅レンズ(キットレンズ)向けに設計されているのでは?」と思えます。

つまり「F4.0-5.6」のレンズを使ったときに「許容できる範囲」にあればよく、梅レンズゆえにシビアなピント精度を要求されないことが前提になっている。しかし、竹レンズ(ハイグレードシリーズ)「F2.8-3.5」を使用した場合は、AFが合わせたつもりになっていても実際には合っていない。「合わせたつもり」というのは「被写界深度に入っているであろう」とAFのセンサーが判定しているということ。

CANONの「30D」のような「F2.8センサーとF5.6センサーのダブル搭載」ならば、松レンズや竹レンズを使ってもピント精度を高めることができるかもしれないが、E-510には「F5.6センサー」しか搭載していないため、ピント精度が悪い。(あくまでも私の推測です)

「EC-14」を使うことで描写が甘くなる事と「F4.0-5.0」になるため、“梅レンズに格下げ”状態になり、E-510のAFユニットでも「許容できる範囲」となるのでは?

ということで、E-510のAFピント精度で悩んでいる人は試しに「EC-14」を使ってみるといいかも。


OLYMPUS E-510」で流し撮り

先日のFポンで全滅させられたE-510の手振れ補正。

そのリベンジのため、鈴鹿8耐で再チャレンジを敢行。

共通撮影データ
C-AFが激遅のためマニュアルフォーカス。
シャッター速度は1/125秒。露出補正は-0.7。WBは“はれ”。
OLYMPUS E-510 + ZD50-200mm + EC-14

まずは「手振れ補正モード2」を使用して撮影してみたが…

鈴鹿8耐編(1)
鈴鹿8耐編(2)
鈴鹿8耐編(3)
水平方向の流し撮り、特に大きく振る場合は「手振れ補正」の恩恵は殆どありません。

それでは「手振れ補正」をオフにした場合は…

鈴鹿8耐編(4)
鈴鹿8耐編(5)
はっきり言って“歩留まり”は「手振れ補正モード2」を使っても使わなくても殆ど同じ。
どちらかと言えば「手振れ補正モード2」を使わない方が自由度があっていい。(「手振れ補正」にジャマされるよりは)
そもそも、ある程度“流し撮り”をやっていると、このような「水平方向の流し撮り」というものは殆どしません。

「水平方向の流し撮り」よりもこんなカットがカッコいいでしょ。
鈴鹿8耐編(6)
鈴鹿8耐編(7)
このように旋回中のマシンを撮るときこそ「手振れ補正」が必要です。
しかし、OLYMPUSの「手振れ補正」ではこのような写真を撮ることはできません。
(本来はもっと低速シャッターを使いたいのですが、今回は1/125秒で撮影)

鈴鹿8耐編(8)
鈴鹿8耐編(9)
今回は“あえて”E-510を使いましたが…
「激遅で全然合わないC-AF」→置きピン撮影
「サーキットで役に立たない手振れ補正」→手振れ補正オフ
で撮影となったわけで、これならE-1を使ったほうが遥かに良い。

いちおう結論としては…(E-1で悪戦苦闘した経験者の意見として)
E-510は「流し撮り」に適さない撮影機材である。
サーキットでバイクやレーシングカーを真剣に撮りたければ、もっと“引き出しが多い”撮影機材を使うべき。
(CANONのISレンズ、NikonのVRレンズなど)