「OLYMPUS E-510」の初陣の舞台は「フォーミュラニッポンin鈴鹿の予選」である。
朝7時20分自宅を出発、途中でガソリン補給しながらも8時30分に鈴鹿サーキット到着。今日は天候不順のためか高速も空いていた。
さっそく「ヘアピン」へ向かい、まずは「FCJ」を相手に「E-510」を試してみるが………
なんか変!
理由がさっぱり分からん。
雨の中、メインの「FN予選アタック」は置きピンで撮ってみるがやっぱり変!
だめだこりゃ。とりあえず午前の部の予選アタックは最後まで撮り続けたが、あまりにも大きい落胆のため、キャンギャルステージ(たったの15分しかなかった)を撮った後、撤収。
鈴鹿のレストラン街で食事をとり、午後2時に帰宅。風呂に入り、夕方まで昼ね。
ページを作るのも億劫になったが、とりあえず「癒しの華」の更新完了。
撮ってきたものを一通りチェックしてみたところ、理由が判明。
「E-510」の何が変なのかは後日、青空写楽に掲載予定だが、ただ言える事は「E-510はサーキット撮影で使い物にならない」である。
もしこの仕様がE-1後継機でも受け継がれるとしたら、その機種もサーキットで使えない。
まあ、ネーチャン撮りには全然問題無いレベルだとは思うけどね。
以下、本日の撮影レポートです。
共通撮影データ
C-AFが激遅のためマニュアルフォーカス。
マニュアル露出でシャッター速度は1/60秒。
WBは“くもり”。
実焦点距離は200mm(換算400mm画角)。
手振れ補正モード1←重要ポイント!
(注)大きいサイズの写真の掲載期間は終了しました。
まずは「不思議な一枚」です。
絞りf13 ISO感度200
ある程度“流し撮り”を経験している人ならば何が不思議なのかは分かるハズ。
何も感じなかった人はこれ以降の説明を見ても理解できないかも…
次にこれ
絞りf10 ISO感度200
なんか変ですよね。
鈴鹿ヘアピンでシャッター速度1/60秒なら、もう少しマシな写真が撮れるでしょ。(いや楽勝で撮れるハズ)
こんな写真を大量生産したら自分の腕が相当落ちているのかと嘆くかも。
ならばこれは
絞りf11 ISO感度200
撮影地点が置きピンの範囲を超えていたのピントが甘いのは仕方がありませんが、“流し撮り”としてはそこそこ撮れていますか?
ではこれは見てください
絞りf13 ISO感度200
そしてこれは1/60秒で流していることを踏まえて、ガードレールを見てください。
変ですよね。
次は…
絞りf8 ISO感度100
「流して無いじゃん」と思われてしまう、よくある失敗写真のようですね。
でも違います。
それじゃこれは
絞りf11 ISO感度200
「やっとまともな写真が出てきたか」と思ったでしょ…
「この角度、この大きさで撮りたいぞ」というやつは
絞りf8 ISO感度100
なんか違和感を覚えませんか?
この程度のカットなら、すんなり撮れるのですが…なんか変ですよね。
最後に「こんなシーンが格好良いゾ」というやつを
絞りf10 ISO感度200
なんじゃこりゃ~!
もうねぇ、力尽きましたよ。
はい、ここまでお付き合いくださった方は何が変なのかお分かりになられたでしょうか。
撮影している最中は「C-AFが激遅だし、全然合わないし、ダメだこりゃ、しゃあない置きピンで。今日は、なんか流し撮りが上手くいかないなぁ。体調悪いのかなぁ」なんて思いながらも、撮影枚数は2018枚(!)。まあ少しくらいはまともに撮れているものがあるだろうと帰宅して写真をチェックしてみると………全滅!!
写真をチェックして判明した事は「OLYMPUSの非常に強力な手振れ補正は“流し”をキャンセルしてしまう」である。
つまり、“流し”が手振れであると認識され、強力な手振れ補正でブレを直してしまうのである。写る面積が広い範囲の被写体を主として補正されるようになっているため、マシンを流し撮りしても背景を補正されてしまうのである。結果的に流しの中心であるべきマシンが手振れ補正機能にブラされてしまうことになる。マシンが大きく写る場合はマシンが補正され、マシンと背景のどちらを補正すべきなのか悩むような場合は無理やり両方とも補正しようとする。“流し”が大きい場合は手振れ補正が効かない。
そのために流し撮りのためのモード2があるじゃん…
はい、たしかにあります。このようにそれなりに綺麗に撮れます。(FCJの予選)
“流し撮り”というものは“水平方向”にカメラを振るものだと決め付けてはいけません。ある程度“流し撮り”に慣れてくると“360°”全ての方向に振るものですよ。
この辺は「手振れ補正」というものの歴史が殆ど無いOLYMPUSには厳しい仕様なのでしょうか。サーキット撮影にはCANONやNIKONの製品を使うしかありません。
「OLYMPUS E-510」の手振れ補正は強力ですので、動かない被写体をスローシャッターで撮りたい場合や、望遠レンズでポートレート撮影する場合に役に立つでしょう。そして、初心者さんが流し撮りをするのにも適しています(水平方向にしか振らないので)。
以下は予選日のキャンギャルステージの模様です。(ZD50-200mm、FL-50使用)
通常はスーパーFP発光で撮りますが、天気が悪かったこともあり上手いこと1/180秒になったためTTLオートで撮影。おかげでストロボ発光させながらも連写撮影ができた。そして手振れ補正の恩恵も受けています。