2006年4月15日

「EOS 30D」サーキットデビュー

レーシングカーを激写するために購入した「EOS 30D」の出番がついにきた。ステージは「鈴鹿2&4レース」であるが、決勝日の天候がどうなるのか分からなかったため、雨中撮影を覚悟の上、予選日に出撃。

E-1ならば“雨でもへっちゃら”だが、30Dとなると雨対策に一苦労である。いちおう「E-1 + ZD50-200mm」も持っていったが、雨だからといってE-1を使ってしまったら何のために鈴鹿サーキットへやってきたのか分からなくなってしまう。あくまでも今日は「30D」を試す日である。

撮影場所は「ヘアピン」にした。ここはレーシングカーをいろんな過度から撮影できるため、新しいカメラを試すには丁度いい。

撮影スケジュールは
・JSB1000 A Gr. 30分間
・JSB1000 B Gr. 30分間
・フォーミュラ・ニッポン 45分間
・F3 (一つ目のセッション) 15分間
である。

予選アタック開始と同時に撮影開始。ひたすら撮りまくる。さすが連写マシーン。1GのCFがあっという間にいっぱいになる。120分間の撮影タイムで撮影枚数はなんと“5432枚”であった。バッテリーの残量マークはまだ満タン状態。かなりバッテリーのもちが良いようだ。

2G + 1Gx3枚 トータルで5G撮り終わった時点で今日のところは撤収することにした。

続きは決勝レースで………と張り切っていたが、雨の中、無我夢中で撮っていたことが原因なのか体調不良でダウン。30Dは酷使に耐えられても人間が耐えられなかった…

さて、サーキットデビューをなんとか果たした「30D + 70-300mmIS」であるが、使用感はどうかというと…

いやはやスゴイものですなぁ。秒間5コマの連写はカイカンですが、なんといってAFが優秀で、バイクやフォーミュラカーをほぼ完璧に追随してくれる。そして手ブレ補正のお陰で、低速コーナリング中のマシンも捉えることができる。高速CFを使っていればストレス無く撮影し放題。「70-300mmIS」が軽いため、2時間の撮影でも疲労感無し。

「E-1+ZD50-200mm」で苦労に苦労を重ねて撮ってきたが、「30D + 70-300mmIS」なら難なく撮れてしまう。恐るべし“流し撮りカメラ”!! 「30D + 70-300mmIS」はサーキット撮影に最適な機材といえる。

撮影機材: EOS 30D


1.  本山哲 arting RACING TEAM with IMPUL


2. 星野一樹 arting RACING TEAM with IMPUL


3. 山本左近 KONDO RACING


4. 柳田真孝 KONDO RACING


5. 道上龍 TEAM 5ZIGEN


6. 折目遼 M&O with TEAM 5ZIGEN


7. 片岡龍也 TEAM LeMans


8. 高木虎之介 TEAM LeMans


11. 立川祐路 TEAM RECKLESS CERUMO


19. ブノワ・トレルイエ mobile cast TEAM IMPUL


20. 松田次生 mobile cast TEAM IMPUL


27. 密山祥吾 DPR Direxiv


31. ロイック・デュバル PIAA NAKAJIMA


32. 武藤英紀 PIAA NAKAJIMA


33. ロニー・クインタレッリ Team BOSS・INGING Formula Nippon


34. 横溝直輝 Team BOSS INGING Formula Nippon


36. アンドレ・ロッテラー DHG TOM’S RACING


37. 土屋武士 DHG TOM’S RACING


40. ビヨン・ビルドハイム DoCoMo DANDELION


41. 平中克幸 DoCoMo DANDELION


55. 金石年弘 AUTOBACS RACING TEAM AGURI


56. 小暮卓史 AUTOBACS RACING TEAM AGURI


『Fポン編』に引き続き『バイク編』です。(撮影はこちらが先です)

プロライダーといえども雨に降られてはコーナーを攻めるわけにはいかず、迫力に欠ける寂しい予選アタックでした。といってもフォーミュラカーよりもバイクを撮るのは難く、ヘルメットを完璧にピタッと止めた流し撮りはできなかった。「車」と違ってバイクの場合はライダーの姿勢が頻繁に変わるため、ライダーを止めればバイクが振れ、バイクを止めるとライダーが振れているという“どっちつかず”の写真ばかり。シャッター速度をそこそこ速めつつ、流し撮りの雰囲気作りをする必要がありそうです。

撮影機材: CANON EOS 30D


『Fポン編』『バイク編』に引き続き『F3編』です。

ヘアピンへの進入シーンを撮影するのは結構大変で、今まで一度も成功していません。

この場所での撮影はマシンを事前に捉えることができないため、飛び込んできたマシンを瞬間的にフレーミングする必要があり、マシンを追うだけでも大変。(ドアップを狙う場合)

シャッター速度をそこそこ高めるのなら、それなりに撮ることは可能ですが、雰囲気作りのために低速シャッターにした途端“全滅”というパターン。

そしてAFでの撮影も難しく“置きピンで一発勝負”となってしまう。

ということで諦めていた撮影ポイントであるが、流し撮りカメラ「EOS 30D」ならばもしかしたら…

全滅を覚悟しつつもシャッター速度“1/30秒”で15分間の予選アタックをひたすら激写。

ヘアピンへの飛び込みも優秀なAFのお陰でなんとか撮れていた。そしてマシンがスピンする瞬間が撮れていたのは連写能力のお陰。コーナリング中のマシンの後姿を雰囲気良く撮れるのは手ブレ補正レンズのお陰。

「EOS 30D + 70-300mmIS」ならば今まで諦めていた撮影ポイントへの挑戦を可能にしてくれるかも。

撮影機材: CANON EOS 30D