昨年度は「理想のスナップ専科カメラ」を求めて、まずは春先に「COOLPIX8800」を購入。旅行などで“記念写真”程度のものを撮るのならば「COOLPIX8800」でも十分であるが、イベント系に使うには荷が重い。AFが遅い、AFが迷う、動きモノにはAFが追えない、メモリカードへの書き込みが遅い(書き込み中は何もできない)、etc
一枚ずつ落ち着いて撮ることができる場合か、激混みイベント会場でカメラを頭上に掲げて撮る必要がある場合など、「COOLPIX8800」の活躍の場は限られる。2/3インチCCDを搭載しているとはいえ、800万画素が余計のお世話である。ISO200でのノイズの多さに唖然とさせられる。
そこで夏前に「D70s + VR24-120mm」を手に入れて、イベント撮影会、サーキットのピットウォーク、旅行などで「スナップ専科カメラ」としての手応えを掴む。しかし、「VR24-120mm」では広角側も望遠側も“少しだけ”足りないため「理想のスナップ専科カメラ」にはなれなかった。他の手立てはないものかと「αSweet DIGITAL + TAMRON 18-200mm」の存在が気になりだした矢先、NIKONから待望のレンズ「VR18-200mm」が発表された。即行で予約を入れ、発売日に手に入れたのだが、あいにくオフシーズンに突入してしまったため、実力テストは3月まで延期。シーズンインの3月、「スーパーGT公開合同テスト」「オートトレンド2006」「スーパーGT開幕戦」で「D70s + VR18-200mm」を十分に試すことができ、これぞ「理想のスナップ専科カメラ」であると結論付けた。
昨シーズンまでは、E-1とE-300でバイクやGTカーを撮影してきたが、動きモノを撮るには結構辛かった。撮っている時の感触も撮った写真にも十分満足しているのだが、とにかく疲れるのである。
「D70s + VR18-200mm」だけという軽装備で挑んだ「スーパーGT公開合同テスト」では、D70sのバッテリー切れを起こすまで撮り続けたのだが、殆ど疲れというものを感じなかった。そこで「スーパーGT開幕戦」で「E-1 + ZD50-200mm」と「D70s + VR18-200mm」を併用してみたところ、明らかに「D70s + VR18-200mm」で撮る方が簡単で、流し撮りの失敗も少なく、疲労感も殆どない。
撮った写真という結果だけを見れば、E-1の方が上である。E-1ほど“色の深み”を表現できるデジカメは他には無いと思う。特にポートレート写真に関しては、D70sよりはE-1の方が遥かに良い。しかし、そこには心身ともに疲れるが、気合を入れて真剣に撮った写真であるという裏事情があるのだが………“色の深み”など気にせずに気軽にパシャパシャと撮りたいのならば、圧倒的にD70sが良いわけで、D70sはスナップ写真の道具として最適です。
前フリが長くなった…
さて今シーズンは「カテゴリR = レーシング」で遊んでみたいと思う。候補はいくつか挙がったが、最有力案として「D70s + VR70-200mm + テレコン」を検討してみた。OLYMPUS製以外のデジ一眼の場合は「レンズ交換しない」と決めているので、「D50 + VR18-200mm」と「D70s + VR70-200mm + テレコン」の二刀流にすればサーキット撮影をほぼ網羅することができる。この組み合わせならば、E-1とE-300の二刀流に比べたら遥かに楽ができるだろう。
しかし…
なんだか、面白みに欠けます。「デジカメで遊ぶ」における“新発見”が何も無いではないか。選択枝としては「NIKON D200 + VR70-200mm + テレコン」というのもあるが、“遊び”にしては大げさすぎます。「D200」を投入するとなると、「D200」をメイン機の位置づけにもっていく必要があり、システム総入れ替えというところまでいってしまうだろう。
あくまでも私のメイン機は「E-1」であり、将来的には「E-1後継機種」である。よって今回も「カテゴリR = レーシング」のための専用撮影機材として選定する。撮りたい被写体に適したレンズを決めることが機材選びのスタートである。(スナップ専科のために「VR24-120mm」を選んだように)
ところが「手振れ補正付きの望遠レンズ」で一般庶民に手が届くものは限られてくる。先にあげた「VR70-200mm + テレコン」までが限度である。CANONには「100-400mmIS」というまさにサーキット撮影に最適なレンズが存在する。価格的にも“なんとか”なりそうだが品薄状態で到底手に入りそうも無い。ここでムリしては遊びの範疇を超えてしまうため、気軽に使えそうな「70-300mmIS」に仮決め。
さてボディをどうするかであるが、サーキットでの撮影はカメラを酷使するためシャッターユニットの耐久性が求められる。必然的に「EOS 30D」に決まる。
しかし、「30D + 70-300mmIS」の感触はどうなんだろうと不安に思った。なぜか今回はいきなり注文するという暴挙には出ずらい。「D70s + VR24-120mm」の時は「VR24-120mmを使いたい」「シンクロ1/500秒が魅力」という決め手があったのだが、「30D + 70-300mmIS」の場合は「これである必要性は?」を明確に答えられないのである。そんな中、偶然にもPIE2006で「30D + 70-300mmIS」を試写することができた。感触としては“可も無く不可も無く”といった雰囲気だが、これならサーキット撮影も楽だろうとも思え、「君に決めた!(たぶん)」となったわけだが、問題は銭勘定…。
ということで、キタムラのネット会員価格を基準にいつものキタムラT店で価格交渉。もちろん、持ち帰ることができるという前提だが…。
下取り品に用意したものは「COOLPIX8800」と「VR24-120mm」で、これらの下取り価格は「38000円」と「28000円」であった。(年末までは結構な下取り価格が付いていたのに…)
「いつも買ってるジャン」攻撃で交渉。(この店でE-1、E-300、COOLPIX8800、D70s、X1を買った)
EOS 30D
70-300mmIS + フード
予備バッテリー
合計で220000円なり。(追金154000円)
帰宅後、さっそく愛犬相手に試写。
連写マシーンだと、ついつい無意味に連写してしまう。試し撮りなのに、あっと言う間に“100枚”…
なるほどシャッターユニットの耐久性を高くする必要があるわけだ。
さて、「30D + 70-300mmIS」が「理想のカテゴリRカメラ」となるのかどうかは、今シーズンじっくりと取り組んでいきたいと思う。