「シグマ 18-125mm F3.5-5.6 DC」の試し撮りシリーズ第三弾は「標準ズーム対決」。
対戦相手は「ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5」と18年前に購入したMFレンズ「トキナー 28-70mmF3.5」です。
共通データ:コントラスト“0”、シャープネス“+2”、彩度“CS3”、ISO200
PhotoShop Elements2.0でリサイズ(2560×1920→400×300)
レタッチなし
シグマ 18-125mm F3.5-5.6 DC ワイド端18(36)mm
ワイド端ではAFがまともに機能しません。極端な話“近く”か“遠く”程度のピント合わせになります。5m程度先の被写体にピントを合わせた後に、2m付近や10m付近の被写体にピントを合わせようとしてもAFが動きません。もしかしたらE-1側としては「既にピントが合っているんじゃないの?」と判定されているのでは? CANONの20Dのように“高級レンズ”用のF2.8のAFセンサーと“安いレンズ”用のF5.6のAFセンサーを積んでいる機種ならばピントが合うのでしょうか?
絞りF3.5
絞りF8
シグマ 18-125mm F3.5-5.6 DC 中間域51(102)mm
中間域での撮影ならばピントは合ってきますが、なんとなく解像感がなく“たるい”描写となっています。カメラ雑誌やネットの記事での「絞ればそこそこ良い」の評価通りに、F8程度まで「絞れば」なんとかなりそうです。しかし、素直に言えば絞らなきゃ使い物にならないレンズであると断言できます。このレンズをフォーサーズで使用するのにはムリがあるのでは?
絞りF3.5
絞りF8
ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 ワイド端14(28)mm
絞りF3.5
絞りF8
ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 テレ端54(108)mm
当たり前といえば当たり前の結果ですが、ピントさえドンピシャで来ればZUIKOレンズの描写力は素晴らしいと思う。開放から安心して使えます。
絞りF3.5
絞りF8
トキナー 28-70mmF3.5 ワイド端28(56)mm
18年前に購入したMFレンズを近代インターナショナルのフォーサーズマウントアダプターを使ってE-1に装着してみましたが、思っていた以上に使えそうな雰囲気(といっても今更出番はないでしょうが)。ピント合わせをもう少し慎重にやれば「シグマ 18-125mm F3.5-5.6 DC」と良い勝負ができそう。捻くれた言い方をすれば、絶対的なアドバンテージが「シグマ 18-125mm F3.5-5.6 DC」にあるわけではなく最新レンズとしては物足りないということです。
絞りF3.5
絞りF8
トキナー 28-70mmF3.5 テレ端70(140)mm
コントラストがやや低めになるようですが、開放でも絞っても十分使い物になるような気がします。
絞りF3.5
絞りF8