今夜はイルミネーションの第二弾としてデンパーク冬季イベント「ロマンチッククリスマス」を撮りに行きました。前回の撮影後に「なんでかなぁ」と悩み、そして閃いた秘策を試すのが今回の課題でもあります。
肉眼で見た景色と“デジカメ”で撮った写真を比べると随分と印象が違うものです。E-1で撮ったトヨタスタジアムの写真を見ながら、ふと感じた事、それは「デジカメだとくっきり綺麗に撮れ過ぎる。肉眼だとこんなにはっきり見えない。」です。性能が良いカメラほど真実を写してしまうもので、肉眼で見た場合の曖昧さとの差が広がるために「印象が違う」となるわけです。特に近眼の人ほどその傾向は強いと思います。光源がボヤッと見えたほうが電球というモノではなく、光を見ている感じがして「良い感じ?」となっているハズです。そしてメガネが多少汚れていると肉眼で見ても「クロスフィルター」が掛かっているように見えるので、ますます綺麗に感じてしまうのです。でも一番の要因は「その場の雰囲気」だと思うのですよ。実物を見て「あー綺麗だなー」と感じた瞬間の印象は強く心に残るもの。
ならば「雰囲気」を作り出せば良いのではないのか、それが真実である必要はないと閃いたわけです。
今回の雰囲気作りの為に用いた方法は「スノ?クロス」と「ソフトンスペックB」の合わせ技です。クロスフィルターは定番中の定番ですが、これだけだと雰囲気作りには欠けます。そこでソフトンスペックを使うことでピントの芯を残しながら全体的にボヤッとさせ神秘さを出させます。
「これで完璧!!」か?
いえいえ、これだけでは雰囲気が伝わりません。イルミネーションを撮りながら「なーんかつまらないなー」と感じてしまいます。撮った写真はそれっぽくは見えますが、「撮りたいのはガイドブックの写真じゃないんだからさ」と思ってしまうのです。
試行錯誤しながら撮った約90枚、なんとなく私が求めているイルミネーションの方向性が分ってきました。
撮影機材: OLYMPUS E-1