今年も「鈴鹿GT300km」へ行ってきました。鈴鹿へ行く度に撮影機材が変わっているのですが、今回はもちろん「E-1」を持ち込んで大量に激写しました。
まずは練習を兼ねてポルシェの予選を「第1コーナー」と「S字」で撮影。流し撮りの練習をするのなら「S字」がお勧めです。ここで300mm程度の望遠で狙えば比較的簡単に流し撮りぽい写真を撮る事ができます。初心者さんは1/125秒から練習を始め、1/60秒で上手く撮れるようになったら「S字」は卒業です。とりあえずE-1での初流し撮りですので「S字」で400mmの1/60秒に挑戦したところ、あっさりと50%くらいの確率で成功したので練習終り。
GT300&500の予選の撮影のためにいつもの「逆バンク」へ移動。今シーズンはほとんどこの位置で撮影しています。
爆走するGTカーを流し撮りする程度の事なら過去に何度もここに通った事でそれなりに撮れる自信はあります。そこで今回は「より流し撮りぽく見える写真にするためにはどのような焦点距離とシャッター速度の組み合わせが良いのか」を課題設定していろいろ試してみました。
まずは実焦点距離100mm(換算200mm相当)でシャッター速度1/60秒で撮影するが簡単に撮れるゆえに背景があまり流れずイマイチ迫力が感じられません。おもいきって1/30にしてみると良い感じに流れてくれるが、ブレブレ写真の大量発生。しかし、苦労して上手く撮れた場合はかなり良い感じの写真になります。
次に実焦点距離150mm(換算300mm相当)でシャッター速度1/60で撮ってみると結構良い感じですが、今一歩流れが欲しい。1/30に挑戦するが全滅。妥協点として1/50で成功率アップ。
最後に実焦点距離200mm(換算400mm相当)でシャッター速度1/60で撮ってみるが…
流れがどうのこうの言う前にフレームに収めるが大変。ようやく撮れた写真を見てビックリ。なんとスープラがピッタリ収まるサイズではないか…。これは挑戦するしかないでしょ。ということでひたすら激写~。 しかし、苦労して400mm相当で撮った写真ですが、写真としては面白みがないものになってしまった。
次回の課題は「実焦点距離150mm(換算300mm相当)でシャッター速度1/30」を成功させることでしょうか。それができるようになってから背景を工夫して“風景”のように見える写真に挑戦したい。
もうひとつの撮影の方、もちろんピットウォークのことですが、こちらの今回の検証項目は最近悩んでいる「ストロボ撮影」です。2、3枚適当に撮って確認してみると案外そのままで問題なさそうだったので、いざ突撃‥。といきたいところですが、予選日に関わらずものすごく混んでいて近づけません。とりあえず最低限クリアさせておきたいチームのところを攻めるが、これがもう大変~。あの富士SWに出現したカメラ小僧(&おやじ)たちのマナーの良さに比べたら鈴鹿は悪すぎ。
結局のところ「最低限」すら達せず「これを逃したら意味なし」というラインで妥協せざるを得なかった。ESSO、au、DENSO、ZENT、、、撮りたかったよ~。
おっと肝心の「ストロボ撮影」の結果ですが、スポット測光でカメラ側の露出を適正にしたとしても、ストロボ側の調光が被写体の「白」とか「黒」の影響を受けてしまっているような気がします。ポーレートで多分割測光の場合に露出補正が必要であると同じように、ストロボ側の光量補正をもっと積極的に使う必要がありそうです。この仮説が正しいとすると「ストロボ撮影時に露出がバラつく」理由は被写体の服の色や背景の明るさであるといえそうです。
最後にひとつ。「E-1の標準ズームはピットウォークの撮影に向いていない」といえます。ぜんぜん望遠側が足りません。せめてE-20のように140mmが必要。ピットウォークの場合は70~200mmが一番適しているように思えます。ということで一眼レフの望遠レンズになぜ70~200mmが多いのか分ったような気がした鈴鹿GT300kmであった。