業者にムリを言って取り寄せてもらったFL-50が昨日届いた。
ストロボ撮影に関しては“E-20+FL-40”のコンビなら、光量など気にしなくても失敗することなく上手く撮れていたのに、“E-1+FL-40”だと全然ダメ。何も考えずにパシャパシャ撮ると半分以上が失敗写真。露出補正をしながら撮っても1/3くらいは失敗してくれる。「しゃあないからFL-50を買うか~」と期待を込めてFL-50を手に入れたわけですが‥。
さっそく「これならなーんも考えなくてもOKじゃん」と試し撮りしてみると「?????!!」。「そんなバカな~。なんじゃこりゃ~。なんのためにわざわざFL-50を買ったんだか分らんぞ~」大ショックのため力が抜けていく。
1時間ほどいろいろと試してみると、そもそもストロボ撮影に関しては「何も考えなくてもOKじゃん」とはいかないようで、たまたま“E-20+FL-40”の場合のみ最強のコンビネーションで上手くいっていただけのようです。
ISO感度、絞り、シャッター速度、焦点距離、被写体までの距離で適正発光量が決まるようです。「そんなもの賢いカメラに賢いストロボ使っているんだからさ、フルオートでちゃんと発光してよね」と思いたいのだが、そこはそこ、物事には限度ちゅうものがあるようで“適正発光量が決まる”ための条件というものを撮影者が知っておく必要があるらしい。
その条件というのは「被写体を発光量調整可能距離に入れなさい」というなんとも初歩的な話である。ヘボカメラとヘボストロボなら「そんなん当たり前ジャン」と言えるのだが、“E-20+FL-40”で「何も考えなくてもOKじゃん」に慣れてしまっただけに今更そんなこと言わんでと哀しくなってしまうではないか。
“E-1+FL-50”の場合は、かなり発光量調整可能距離の範囲が広いので、ものすごく近いとか逆に遠いという場合以外は大丈夫かも。
いろいろと試してみると「シャッター速度優先AE」で1/4000や1/2000を指定しても撮れてしまうことが判明。もちろんまともに写っています。400mmの望遠でもOK。
それから「絞り優先AE」で絞り開放にすると焦点距離が100mmだと1/100のf2.8なのに、400mmだと1/160のf3.5になるというのも「うーん頭が痛い」です。焦点距離が長い場合は手ぶれを防ぐためにシャッター速度を上げて、その替わりにストロボの光量を増やすという親切仕様なんですね。ということならば「シャッター速度優先AE」で1/400や1/500を試してみると、これまたしっかり撮れています。
賢すぎるカメラと賢すぎるストロボを扱うのも大変そうです。
とここまで試してみて再びFL-40にしてみると、「うーんやっぱり相性が悪いのかな~」と思いながら設定を「TTL-AUTO」から「AUTO」に替えてみると「あらま」なんとまともに撮れてしまいます。つまり「TTL-AUTO」の設定で発光量調整可能距離を守って撮影すれば完璧な光量を発光してくれるが、少しでも発光量調整可能距離を外れそうな場合は「AUTO」の設定で撮れば完璧とはいかないまでもまともな光量を発光してくるということらしい。ということならFL-40でも十分OKだったということなのか‥。
こうなったら“E-20+FL-40”と“E-1+FL-50+望遠レンズ”の2台体制で挑みましょうかね。あ~、すごい荷物になりそう。撮影テクニックを身につける前に体力をつけなきゃ。