2003年9月22日

近眼なデジカメ

同僚Aさんが購入したデジカメ。もしかしたら希少価値が高いブツではないかと思えます。

そのブツとは、同僚Aさんが以前から新しいデジカメが欲しいと言っていたので、某カメラ店のネット通販の特売情報を教えてあげたら「カードを持っていないから代わりに注文して」と頼まれて私が注文したデジカメである。

今回のデジカメの製品名はあえて伏せて置くが、1年半前に登場して当時は非常に注目された製品であり、当時の店頭価格の1/3程度で今回買う事ができたのである。

ブツが届いて未開封のまま同僚Aさんに渡してその場で動作確認をしてもらった。ちょっと借りて私も試し撮りしてみると‥

「なんか変だな~。ピント合わないんじゃないの?」

とりあえず同僚Aさんが家に持ち帰りいろいろ試してみることになったが‥

一週間後の今日、同僚Aさんがそれを持って私の職場に現れた。「どう?」と私は聞くが「よく分からない」との返事。いちおうメーカーサイトの製品ページやユーザサイトの使用レポートなんかをチェックしておいたのだが、どう考えても“初期不良”と思える症状である。

「やっぱりピントが合わないよね」とあっちこっち撮ってみると‥

「あれ?」ピントが合うこともある。

何度やっても「ピントが合う」ところは‥

近くだけ!

そうなんです。このブツは近くしか撮れないのです。「そんなのマクロの設定になってるんでしょ」とちょっと詳しい人なら言うでしょうが、このデジカメにはそのような機能はありません。メーカーサイトのQ&Aを見ても「撮影距離は25cm以上」と書かれています。ところがこのブツはなんと20cm以内のところしかピントが合いません。だいたい5cmくらいのところでもピントが合います。ところが20cm以上離すとピントが合いません。なんかものすごく「近眼なデジカメ」のようです。

「花を撮りたい」と言っていた同僚Aさんの願いが通じたのか、花のアップしか撮れないデジカメを手に入れた同僚Aさんは複雑な心境です。

「返品交換する前に花を撮ってくる」と張り切る同僚Aさん。

どう考えても初期不良だが、人によっては希少価値を感じるであろうこのブツ。さてさていったいどうしたものか。