2003年8月6日

シャッターを切る瞬間

デジタルになったことで、フィルム代や現像代を気にする必要がなくなり、数多くシャッターを切れることができるようになりました。

フィルムの時代ならコストを気にして1カットにせいぜい多くて3枚、大抵は1枚、じっくりシャッターチャンスを待って「カシャッ」とシャッターボタンを1回押す、それが意外にも快感でした。シャッターを切った瞬間に「良し!」なんて心の中で叫ぶこともしばしばありました。

デジカメにはシャッターを切った時の快感がありません。それは1カットに数多くシャッターボタンを押すからだと思います。例外的にRAWモードで“花”をクローズアップ撮影した時にシャッターを切った瞬間に「良し!」となります。その場合はそこに至るまでの段取りの長さから1カットを撮り終った瞬間に「撮った」と実感できるからでしょう。

シャッターを切る瞬間

数多く撮るのが良いのかどうかは被写体次第ですので、なんでもかんでも数撃てば当たるというものではありませんが、帰宅後にPCへ吸い上げて写真をチェックする段階で後悔するよりは納得いくまでシャッターを切った方が精神的に良いでしょう。

富士スピードウェイで撮った枚数はE-20とFZ1の両方を合わせると900枚ほどになります。フィルムの時代ならば考えられない枚数です。ほんとデジタルでよかったとつくづく思います。

大量に撮ったとしても「まあまあかな」と思えるものはせいぜい10%程度、「これは良い」と思えるのは1%程度であると想定して私は撮っているので、シャッターを数多く切ることにしています。

といってもサーキットのキャンギャルを撮影する場合は一人にずっと張り付いているわけにはいかないので、短い時間で良い写真を撮れるかどうか非常に難しいです。被写体は動きますし、表情も逐次変わりますので、撮影者側の思うようにはいかないものです。