真夏のGT選手権でいろいろ撮ってみてあることに気が付いた。
「FZ1はアブナイ」
“アブナイ”って変な意味じゃないです。遠くからキャンギャルを激写する怪しいおじさんになってしまうから“アブナイ”という意味じゃないです。(そういう人も何人かはいましたが)
「ある程度の腕があれば良い写真が簡単に撮れてしまう」がFZ1を使ってみた私の感想です。ヘタッピィな人がFZ1を使ってもFZ1の能力を引き出すことはできないが、そこそこの知識と技術を持っている人ならFZ1を使って良い写真を撮ることができる。ただし、「良い写真」と言ってもあくまでも“記念写真”レベルのことであって、その“記念写真”で満足していてはそれ以上の上達はあり得ない。
つまり“アブナイ”とは、まだまだ発展途上にあるアマチュアカメラマンがFZ1を使って簡単に良い写真が撮れてしまい、その“記念写真”レベルのもので「良い写真が撮れた」と満足することで、次なるステップへ進まなくなってしまう危険性が非常にあるということです。
FZ1っていう機種を作った松下の開発陣はほんとスゴイと思います。数万円の出費でこんなカメラを手に入れることができる。そして少し練習すれば“良い記念写真”を撮ることができるようになり、大多数の人がそれで満足する。FZ1はデジカメ史に残る名機といえます。
これから「写真」を始めようという人にも間違いなくFZ1がお勧めです。撮影の練習のために一通りテーマをこなして、次のステップとして何が必要なのか明確になった時点でデジ一眼へ移行して必要な機材を買う。「とりあえずなんでも撮りたい」という考えで、いきなりデジ一眼の機材を揃えようなんてすると莫大な資金が必要になってしまうので、FZ1で自分の撮影スタイルを模索してみるのが低予算で写真撮影を楽しめる方法だと思います。