望遠撮影を楽しむための選択肢を「10D+望遠ズーム」と「FZ1」の2種類に絞込み昨夜からまだ悩んでいる。
デジタルカメラマガジンのFZ1特集記事を何度も読み「やっぱりオモチャなんだよな~」と溜息が出て、イマイチ踏ん切りがつかない。その他の雑誌の記事を見ても「遊びには面白いんだけどな~」と再び溜息。
寝不足のまま朝を向かえ、“念のため”Tvs-D及び付属品一式を抱え出勤。
友人に「最終確認だけど、もしFZ1を私が買ったら半年後に半額で良いから買い取ってくれる?」とメールする。
彼からの返事は「OK」だった。それまでに「FZ2」または「FZ10」が発売された場合は“交渉が微妙”だが、マイナーチェンジ版の「FZ2」なら初値は59800円だろうし、高機能版の「FZ10」なら10万円オーバーかもしれない。PANASONICの販売戦略からすると「FZ10」の可能性は無いだろう。「1/2.5インチCCD 300万画素」を採用した「FZ2」なら可能性は高いが、単純にCCDを差し替えるとズーム比は減るだろう。12倍ズームが10倍ズームにスペックダウンか? それとも全長を伸ばしてズーム比をキープ、その代償としてF値が暗くなるのか。たった1年でレンズもボディも新設計ということはないでしょ。製品サイクルとして考えればFZ1の後継機が年末に発売されることは間違いない。もしかしたら「200万画素で12倍ズームのFZ1」と「300万画素で10倍ズームのFZ2」の併売もありうる。そして開発が出来次第「300万画素で12倍ズームのFZ3」が発売されFZ1とFZ2は市場から消えるというストーリーが営業的には良いだろう。(まるでOLYMPUSみたい)
確定ではないが半年後の売却もめどがたった。(イザとなればコン○○ートで下取り交換)
それではFZ1で半年間十分遊べるかであるが、サーキットへ行く回数はあと3~5、子供の行事が1回、これではどう考えても足りない。夏の旅行には「身軽にFZ1だけ」というのも良さそう。有給使いまくって長期旅行ならそれだけでもFZ1の元は取れるかも。それ以外にはホームページネタとして恒例の「対決シリーズ」くらいか。「望遠レンズを使った撮影を遊びでも良いから十分体験してから、デジ一眼にシフトして自分にあった望遠レンズを買う」というのがFZ1への投資目的と考えれば良いのかもしれない。(まるで一生懸命、理由を探しているような)
ネットのFZ1のユーザサイトをいろいろ覗いてみて「遊び」としては最高のデジカメであることは十分把握できていたが、カメラ雑誌のサンプル写真を見ると「画質がイマイチ」というか「これはアカン」というものばかりだったので、どうしても今一歩決断を鈍らせる。
昼の休憩時間、パラパラとFZ1のユーザサイトを見て周ったところ、意外にも綺麗に撮れている写真がいくつもあった。「これはもしや」とTvs-Dを使った時の感触を思い出す。雑誌などの記事に載っている写真は短期間でちょいちょいと撮っただけの写真であり、ユーザサイトの中でもかなり写真を真剣にやっているところはFZ1の能力を十分に発揮させて撮っている写真である。雑誌に載っている写真の「質」が真実を語っているとはいえないのでは?
そう思えた瞬間「やっぱりFZ1を買おう」と決断することができた。
決めたからには買いに行くのは今夜。
さっそく会社帰りにコンプマートに寄ってTvs-Dの下取り査定をしてもらうと、前回聞いた「査定額上限」通りの金額が提示された。
それではFZ1の交渉に入りましょうということで店員を捕まえて交渉開始。そのまま交換だと「下取り額」の方が高くなってしまうので、SD128Mとマルチカードリーダーを付けてもらって交換。支払い額“800円”でした。
交換を決めてから「もし下取りの方が高いままだったら、どうなっていたのですか」と聞いたら「現金でお返しします」だって。なーんだ、無理して帳尻合わせする必要なんかなかったのか。まっいいや。
Tvs-DとFZ1、まったく違う両者をなぜ交換する気になったのか。
そこには私のメイン機「E-20」の存在が大きく影響する。
巨人ファンである私は、それらの機種を巨人の選手に置き換えることで自分なりになぜ交換する気になったのか整理することができた。
松井はメジャーへ行ってしまったが松井が巨人で活躍していた時期を想定する。
E-20はずばり松井である。松井は期待を裏切ることなく常に活躍してくれる。年棒に見合った活躍ともいえるであろう。打率、打点、本塁打、すべてにおいて高レベルな成績を残してくれる。
Tvs-Dは清原である。松井に何かトラブルがあった時には4番を任せられる存在である。年棒の高さは期待度の高さともいえる。期待の大きさは松井を遥かに凌ぐがあっさりと裏切ってくれる。しかし、なぜか彼には期待をしてしまう。そして時々とても大きな仕事をしてくれるので彼への期待は途切れることはないのである。
FZ1は元木である。器用になんでもこなす元木の使い勝手は非常に良い。最近はレギュラーの座を確保しつつあるが、数年前までは“スーパーサブ”として“なんでもこなす”ゆえに“誰かの代わり”として使われることが非常に多かった。“クセもの”と呼ばれている彼は、時として人々の予想を越えた活躍をしてくれる楽しさがある。
私はE-20のサブ機としてTvs-Dを購入したが、その選択は当初は正しいと思っていたのだが、Tvs-Dの試し撮りをいろいろやっているうちに間違いであることに気がついた。Tvs-Dが気軽にちょい撮りしても高確率で綺麗に撮れるのならば、E-20の代役ができたかもしれない。しかし、Tvs-DはE-20以上に丁寧に撮らなければ当たることはなかったのである。コンパクトカメラという性格を無視した個性ともいえるであろう。
E-20を持って撮影に出かけた時は、わざわざTvs-Dを使う必要もないのでTvs-Dは単なる予備機としてバッグの片隅に眠っているだけである。たまには身軽で出かけたい時にTvs-Dだけを持っていったとして「一枚一枚丁寧に撮る」シチュエーションではないのに丁寧に撮らなければまともに撮れない。これでは非常に実用性に欠ける。それでもせっかく持ってきたのだからと“コンパクトカメラ”らしく撮ってしまうと“ハズレ”を引いてしまうのである。とは言っても一応は“高級コンパクトカメラ”なのだから適当に撮っても“安物コンパクトカメラ”に負けるわけはない。適当に撮った場合に「価格に見合った画質」を出せないのが問題なのである。
ここで先ほどの松井、清原、元木の3名にどう繋がるのかであるが、総合的な戦力を考えてこの中から2名選択するなら誰を選ぶかということである。
長距離砲の2名か。当たれば凄いだろうが‥。
松井を絶対外せないのなら、残りの1名は元木であろう。松井にできないことを元木がやる。そしてその逆もしかり。お互いに補える関係になれる。
長距離砲を揃えるのがいかに無意味であるのかは「数年前の巨人」を思い出せば納得できるはずである。
E-20に欠けているものは「望遠」と「軽快さ」である。
多額の資金を投資してデジ一眼を選択するには微妙な時期である。PENTAXの「*ist D」とOLYMPUSの「フォーサーズ」の様子を見てからCANONの「10D」との三者択一でも良いのでないか。
それまでのつなぎとしては「高倍率ズーム」の「FZ1」または「C-730/740/750」のどちらかを選択することになる。あくまでも「超望遠で遊びたい」というのが目的であるので画質は二の次で良い。PANASONIC純正のMCプロテクタを装着させることでOLYMPUSのテレコン「TCON-17」をFZ1に付けることができる。FZ1には「手ぶれ防止機能」が装備されている。そしてFZ1で使うメモリカードは「SDカード」である。
最終的には「FZ1」と「C-740」とを天秤に掛けることになったが、私が選んだのは「FZ1」である。「少ない投資で半年間遊べる機種」という条件を満たす物は「FZ1」しかなかったというのが実情である。
純正オプション品「ケース、MCプロテクタ、NDフィルタ」とOLYMPUSのテレコン「TCON-17」の4点で税込み2万円強。せめて、追加の投資額はこの程度に抑えたい。
E-20のサブ機として期待されながらも、まったく出番の無かったTvs-Dが売却されるのは、資金繰りに悩む私にとって他に選択肢がなかった。
昨年そして今年の巨人はちょっと事情が違うが、数年前までの巨人ならば「そこそこ活躍できる選手」がずっとベンチを暖めているケースが多々あった。そのような選手の何人かはトレードで他の球団に移り、レギュラーとして随分と活躍している場合もある。私にとって、Tvs-Dとは「ベンチで温めている高年棒選手」であったかもしれない。価値があるうちにトレードに出すのは間違った選択ではないと思う。
さらばTvs-D。
さっそく、いつものように最初の被写体は我が家のモデル犬“ココ”です。ココも慣れたものでカメラを向けるとおとなしく待ってくれます。
ISO感度を100に固定。絞り開放で撮影するため、シーン撮影タイプをポートレートにした。
PhotoShop Elements2.0でリサイズ。レタッチなし
ISO感度 : 100
シャッタースピード : 1/30秒
レンズ絞り値 : F2.8
露光補正量 : EV0.0
自動露出測光モード : 分割測光
光源 : フラッシュ
フラッシュ : 発光(自動)
レンズの焦点距離 : 4.60(mm)
レンズの焦点距離(35mm) : 35(mm)
シーン撮影タイプ : ポートレート
ワイド側いっぱい、四隅が光量不足になっています。景色を撮るときに問題になってくるかも。(それともストロボに原因ありか?)
ISO感度 : 100
シャッタースピード : 1/30秒
レンズ絞り値 : F2.8
露光補正量 : EV0.0
自動露出測光モード : 分割測光
光源 : フラッシュ
フラッシュ : 発光(自動)
レンズの焦点距離 : 10.70(mm)
レンズの焦点距離(35mm) : 82(mm)
シーン撮影タイプ : ポートレート
割りと良く使われる画角(私の場合)、L版サイズのプリントならば、これで十分。
ISO感度 : 100
シャッタースピード : 1/30秒
レンズ絞り値 : F2.8
露光補正量 : EV0.0
自動露出測光モード : 分割測光
光源 : フラッシュ
フラッシュ : 発光(自動)
レンズの焦点距離 : 55.20(mm)
レンズの焦点距離(35mm) : 420(mm)
シーン撮影タイプ : ポートレート
テレ側いっぱい、さすがに噂通りスゴイ。何がスゴイってドアップ撮影はもちろんのこと、手持ち撮影の1/30秒で手ブレしていません。