C-1400XLを使い始めて3年と9ヶ月になる。C-1400XLはC-1400Lのマイナーチェンジ版であり、C-1400Lは当時のコンシューマー向けデジカメの中では群を抜く性能で、カメラ雑誌での評価も高かった。そのC-1400Lの性能をそのままに使い勝手をアップさせた製品がC-1400XLである。
C-1400Lが発売される以前もデジカメの購入を検討していたが、どうせ買うのなら「写真」としてなりたつものが欲しかった。C-1400Lが発売された時「これは買いだ」と思ったが、予算的な面で断念。そしてC-1400XLが発売された時「絶対買いだ」と物欲がピークに達し、カラープリンタとセットで購入。(カラープリンタを既に持っていたが“写真”レベルのプリント性能が欲しかったのでついでに購入)
C-1400XLを手に入れてからは銀塩カメラ(一眼レフ)をあまり使わなくなった。「写真」としての質は銀塩カメラに比べたらまだまだ物足りないが、旅先などで枚数を気にせずパシャパシャ撮れるのが良い。私は旅行に行くと節約して撮ったとしても1日で2本(36枚撮り)フィルムを使っていたので、銀塩カメラだとランニングコストがバカにならない。そして自分なりに満足する写真は100枚中5枚程度である。
C-1400XLは第1世代デジカメの完成版だと私は思う。C-1400XL以降に発売されたデジカメは単に画素数だけをアップさせているだけの代物で魅力など全く無い。
しかし、C-1400XLが全ての撮影シーンをカバーできるわけではない。苦手とするものもある。カバーしきれない撮影には一眼レフ銀塩カメラを使っていたが、それもせいぜい年に2、3度であった。
時は流れ、デジカメ第2世代の到来と言えるE-10が発売された。
(第1世代、第2世代とは私の勝手な思いこみです)
E-10の正式な発表があった直後、私は馴染みの業者に見積もりを依頼した。出てきた見積もりを見てビックリ。高すぎる、、、。収入が激減しているご時世、買えるわけありません。
それから1年後、E-20の発売。今度こそと思うや、3年連続の賞与カット。欲しい、欲しい、でも買えない。もうちょっとC-1400XLに活躍してもらうために、C-1400XL強化作戦を考える。
冬のボーナス時期
外部ストロボ(+ブラケット)を購入。これで苦手としていた室内の撮影も完璧。
純正テレコンを購入。これで150mm(35mm換算で)までカバーできる。
スマートメディア32Mを2枚追加購入。
結果的には普及価格帯のデジカメがもう一台買えるほどの投資だった。(5万円以上)
夏のボーナス時期(まともや賞与カット)
鈴鹿サーキットで撮影するとどうしても望遠側が不足するので、ネットで探した「1.85倍テレコン」を購入。(23000円の出費)
なんだかんだで追加投資金額は7万円以上。高倍率ズームのデジカメが買えてしまう。しかし、後悔はしていない。7万円で買えるデジカメでは私は満足しないのだから。
ポケットに入るEXILIMと今や合体マシーン化したC-1400XLを抱え、撮影しにいろいろと出かける日々を送るが何か物足りなさを感ずる。
2002年8月末、もう限界。「一眼レフデジカメを買う」そう決断させた理由はいろいろとありますが、やはり「より次元の高い撮影をしたい」が一番の理由です。
一眼レフタイプのデジカメはいろいろありますが、本物と言えるものはあまりない。形は「一眼レフ」でも「液晶ファインダー」を使っているものなど私はいらない。「TTL光学ファインダー」じゃなきゃダメだ。
候補は次の3機種。
ニコンD100
キヤノンEOS D60
フジFinePix S2 Pro
これらはまんま「一眼レフカメラ」です。
価格はどれも高い。いや高すぎる。普通のデジカメの感覚からすれば「とんでもなく高い」。しかし「カメラ」として考えれば「ここまで安くなったか」でしょうか。ちょっと前なら「200万円!」クラスだったのですから。
性能と価格などから最終候補に残ったのが「ニコンD100」です。気分が盛り上がっているうちにD100の本を買ってきて勉強(予習?)。レンズの選択肢はいろいろあり迷います。高倍率ズームを“とりあえず”嵌めておくことも考えられますが、最終的にはムダになってしまう。
ボディ+標準系ズーム(24-85mm)+ワイド系ズーム(18-35mm)+望遠系ズーム(70-300mm)
定価ベースでなんと 487000円 !!
馴染みの業者さんにそれとなく聞いてみたら「75%で納品」とのこと。約365000円か。絶対ムリ。
“とりあえず”ボディと標準系ズーム(24-85mm)だけ買うとすると約267000円。なんとかなるかも。本当になるか?
ますます物欲のボルテージが上がる。
とりあえずは発注前にネットでD100のユーザサイトを覗いてみると、、、、
なんと現状のレンズ交換式デジカメに致命的な欠点が、、、「埃」、、、
銀塩一眼レフカメラなら自分でシュッシュッと掃除をすればいいのだが、なんとD100(他の機種も)の場合、掃除は自分でできないとのこと。サービスステーションに持ちこめば10数分で掃除をしてくれるらしいが、地方の場合はメーカーへ送ることになり非常に手間らしい。それならば交換しなくていいように高倍率のズームを嵌めておくという選択肢もあるが、それは貧乏臭くてイヤです。やっぱりワイド系、標準系、望遠系の3本揃えるべきでしょ。“とりあえず”で標準系ズーム(24-85mm)だけのままだと、、、わざわざめちゃ高いデジカメを買う意味ないじゃん。
「24-85mm F3.5-4.5」のレンズをD100で使うと「36-127mm相当」になる。あれっ?完全な一眼レフタイプで「レンズ交換できない」機種って、そうですE-20です。E-20のレンズは「35-140mm相当(35mm換算) F2.0-2.4」だからD100よりも実用的のような気がする。なんといっても“明るい”のがいい。
E-20は発売後もうすぐ1年経つのでそろそろ値落ちしているかもと思い、業者に連絡を取るがまったく安くなっていない。ネットで販売価格を調べてみると驚くほど価格差がある。なんでだ。どうやら明らかに激安過ぎるところは“流れ物”らしい。ショップを慎重に調べていき、オリンパスをメインに扱っているショップが約4割引きで販売していたので、「代引き」ということもあり一晩考え発注。これが「振り込み」とか「カード決裁」だったら注文しなかったでしょう。だって安すぎるのって怖いでしょ。
ちょっと心配していたが、注文した翌日の朝9時に品物が届いた。激早!
帰宅してすぐ、感激しながらE-20を一通りチェック。どこも問題無し。
安くて早い、そして安心。良いショップに巡り会えてラッキーでした。
E-20の重量感(実際に重い)は「カメラ」って感じがして良いです。レンズも良さそう。ただ、機能が多すぎて訳が分からない。マニュアルを真剣にチェックしないといけないようだ。
第3世代のデジカメ登場までにはまだまだ時間が掛かるだろう。それまでE-20とは長い付き合いになりそうだ。
さてさっそく撮影に行くか。